内容説明
渡来人は、重層的な日本文化形成の役割をいかに担ったのか。巨大氏族・秦氏ら多種多様な渡来の民の足跡を、東アジア文化圏を視野に追究する。
目次
1 古代日本の「国家」と渡来人(東アジア文化圏と日本;「日本人の二重構造」論;渡来人と国家帰属意識;陰陽道・医薬道は渡来文化;陰陽師の家譜をめぐって)
2 いくつもの播磨へ(秦氏・播磨への道;播磨・広峯神社の御師―民衆信仰と渡来系文化をめぐって;日本文化史における秦氏―秦河勝と播磨・大避神社を中心に;日本の皮革地帯―姫路・龍野と木下川を中心に)
著者等紹介
沖浦和光[オキウラカズテル]
1927年大阪府生まれ。東京大学文学部文学科卒業。桃山学院大学名誉教授。比較文化論・社会思想史。国内外の辺境、都市、島嶼を歩き、日本文化の深層の研究・調査に専念
川上隆志[カワカミタカシ]
1960年川崎市生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。岩波書店に入社し単行本、岩波新書の編集を手がけ、総合文化雑誌『へるめす』編集長等を歴任。現在、専修大学文学部教授。日本文化論・出版文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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