内容説明
釈尊が歩いた道、この道。犬が人を食べる自由もあり、喧噪と静謐の文化が交差し、どんな旅人も倦ませない。この大地で、ニューヨーク本願寺住職が見たものは…。
目次
1 インドまで来たのはいいが…(初めてのインドは思ったより難関!;気を取り戻していこう!)
2 やっとペースがつかめてきたゾ…(インドのペースでゆったりと;自分の足で歩くゾ! ほか)
3 少々疲れが…(ちょっと調子に乗り過ぎたかな;お粥が美味しい!)
4 急いだ方がいいかな(もう秒読み開始だ;やり残したことはないか?)
5 ニューヨークから発信(ニューヨークでお寺!?(01.8.27)
非常時だからこその宗教―爆破テロの中で(01.9.18) ほか)
著者等紹介
中垣顕実[ナカガキケンジツ]
1961年3月11日、大阪府茨木市で誕生。1983年、龍谷大学(京都)文学部史学科(仏教史学専攻)卒業。1994年、カリフォルニア州立大学言語学修士課程修了。1985年、西本願寺より米国仏教団に派遣。シアトル仏教会、パレア仏教会を経て、1994年からニューヨーク本願寺住職。2001年、ニューヨーク仏教連盟会長に選出される。2002年、コロンビア大学宗教生活アドバイザー就任。その他、ニューヨーク日系人会理事、インターフェイス・アライアンス理事などを務める
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感想・レビュー
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ミナコ@灯れ松明の火
11
9.11後、ニューヨークで熱心な活動をしていた日本人僧侶さんが書いたインド紀行。宗教家の目線だとインドはこんな風に映るのか、と新鮮だった。同じものを見ていても見る目と心が違えば感じるものは違うものだなあ。アメリカの仏教事情なども垣間見れて興味深かった。2011/05/16
yuzuki
2
[☆☆☆☆]ニューヨークはマンハッタンにある西本願寺別院住職によるインド旅行記。著者の暖かく柔らかな人柄が伝わってくる文章で、読んでいてとても清々しい。また、著者のお釈迦様の仏教に対する視線のまっすぐさに驚いた。仏教日本仏教は宗派・宗祖の教えを大切にしてもお釈迦様の教えにまで立ち返ることが少なく、鎌倉仏教は特にその傾向が強いように思っていたからだ。教会でも仏式の法要や瞑想を行い、(仏教の)宗派だけではなく宗教を超えて対話するニューヨーク宗教界のあり方は、内に籠もりがちがちな日本宗教界と好対照を成しているの2008/11/06