内容説明
発見!スペイン文化の隠し味。味の奥義を求めて、一歩踏み込んだスペインの旅。
目次
最高のアサードに出合うには?―カスティーリャの台地に仔羊を追って
究極のエンパナーダはどこに?―巡礼の地ガリシア紀行
アルカンタラ風ウズラ料理のルーツは?―エストゥレマドゥーラの修道院へ
新しいワイン造りの秘密とは?―カタルニア南部にワインを求めて
すぐれたオリーブ油はいかにして生まれるか?―アンダルシアのオリーブ畑で
スペインの食いしん坊たちは何を食べるか?―バスクの海辺・食べ歩き
二十一世紀のスペイン料理とは?―新しい美食の系譜
著者等紹介
渡辺万里[ワタナベマリ]
学習院大学法学部政治学科卒。スペイン内戦研究の権威、斎藤孝教授に学んだのをきっかけとしてスペイン語を学び始める。1975年よりマドリードでピラール・サラウに師事して学ぶと同時に、各地を廻って代表的なシェフの指導を受ける。1989年、東京目白に「スペイン料理文化アカデミー」を開設。以来、東京とマドリードを半々に行き来しながら、執筆、後進の指導、講演などの活動に携わっている。『NHKラジオスペイン語講座テキスト』、『料理王国』、『専門料理』その他に随時執筆。スペインでは、グルメ雑誌『GOURMETS』に執筆すると同時に、同雑誌主催のワイン鑑定グループの一員でもある
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
355
7つの断章からなるスペイン美食紀行と考察。著者の渡辺万里さんはスペイン料理に造詣が深いばかりか、第1級の料理人たちとの交流も実に豊か。したがって、食べっぷりも徹底している。表題のウズラ料理は、スペインの西の辺境エストレマドゥーラ州の、そのまた西のはずれの村アルカンタラの郷土料理。西にうまいものあれば西に行き、東に伝統料理ありと聞けば東に赴きと、もう縦横無尽。アサードにエンパナードにとスペイン料理三昧。羨ましくもあるが、とてもついてはいけない。小食の当方としては、ドノスティアのピンチョスがせいぜいである。2021/12/14
たまきら
31
アサード、エンパナーダ、ウズラ料理、カタルーニャワイン、アンダルシアのオリーブオイル、バスク地方の料理、スペインの新進気鋭の料理人たち…と章に分かれて説明されるスペイン料理の素敵なこと!写真が見たいなあ…とジリジリし、特にアサードは検索しっぱなし。今もアサドールの映像を見ながら書いています。「コシネーロ(料理人)は作られるが、アサドールは生まれる」という言葉にうっとり。職人を愛する国は、いい国だ~♡ちなみに女性の場合はアサドーラ。めざせアサドーラ、目指せピットマスター!!2021/11/24
Christena
8
料理の説明が美味しそう過ぎて、今すぐスペインに行きたくなる。香ばしく焼けたアサード、無濾過のオリーブオイル、ピンチョスなどなど、美味しい地酒(ワイン)とともに現地で味わえる日がいつ来るのか。読んでいて、バルセロナで食べたピンチョスの味を思い出した。2022/01/01