内容説明
「2000年意識」を見据えながら、フランス革命200年、モーツァルト没後200年、コロンブスのアメリカ到達500年etc.急増する記念行事の意味と効用を解析する。文化的記念日を現代の特徴と解釈した最初の本。
目次
序 2000年祭への助走としての記念日
第1部 西ヨーロッパとアメリカでの文化的記念日とポストモダニズム(1988年中の記念日=捉えた機会、逃した機会;記念日カルトとカレンダーのリズム;国家アイデンティティと記念日によるその普及;記念行事産業と記念日の経済的恩恵;宮廷伝統と記念行事の国別スタイル;国家と世代をつなぐ人文主義の伝統;記念日カルトへの異議申立て)
第2部 1990年代の記念日と2000年意識(2000年祭の先触れとしての古代ギリシア・ローマの記念日;世俗時代のキリスト教記念日;ポストモダニズムを超えて=記念日の時代から2000年意識へ)