内容説明
マルコムXとは何者か。暗殺される直前一年間の演説、手紙、インタビューを収録。30年を経て、今なぜ彼の言葉がアメリカを震撼させるのか。
目次
第1章 まず黒人の連帯を
第2章 私は血に飢えているのではない
第3章 OAAUの基本方針と目的
第4章 ハーレムと政治機構
第5章 黒人問題の国際化を
第6章 この世界を拒絶して
第7章 非暴力は敵を助ける
第8章 知性的なコンゴ人
第9章 コンゴ侵略を告発する
第10章 ブラック・ナショナリズム
第11章 アフリカの兄弟と連帯を!
第12章 残された言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナン
9
マルコムXの自伝・映画・新書は見てきたが、演説集は始めて読む。文字で読んでも内容はわかりやすく、当時の雰囲気や興奮が伝わってくる。実際の会場や映像で彼の演説を見た人の興奮や熱狂は如何ほどであったか。彼に対するステレオタイプな理解だと眉をひそめる人もいるかもしれないが、丁寧に彼の主張を読み解くと、国籍や人種が異なる自分でも賛同できる内容がほとんど。彼の所属や主張等の変遷は、問題解決のための最善策を模索し続けた結果だと思う。その姿勢に心から敬意を表したい。2021/11/03
Heyryo Motoyama
1
この本はマルコムXの演説集。アメリカ国内の差別問題だけでなくアフリカにおけるアメリカの軍事介入の話もある。マルコムXの考えでは黒人一人ひとりが立ち上がっても仕方ない、全ての黒人が組織されなければならないと。理想主義ではなく現実主義なのだとよくわかる。2015/03/15
ULTRA LUCKY SEVEN
1
キング牧師がマティス的で、楽観的でポジティブの人なら、マルコムxは悲観的で、ニーチェ的で、どこまでも蛇のように思考する人だ。書いた自伝よりやはり発言やラップがおすすめ。2010/05/19
-
- 電子書籍
- RIDERS CLUB No.4 19…