生命の谺 川端康成と「特攻」

個数:

生命の谺 川端康成と「特攻」

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月14日 18時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784768459164
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2022年、川端康成が没してから50年の月日が流れたことになる。誰もが知るノーベル賞作家の川端だが、1945年4月~5月、海軍報道班員として鹿児島県・鹿屋の特攻基地に滞在していたことを知る人は少ない。著者は川端作品から「後戻りのきかない崖っぷちのようなところで書いているという感じ」を受け、川端が抱えた哀しみの根に、「特攻」体験がどう関わるのか、現地に赴き詳細な調査を行った。川端が滞在した一ヵ月の間に、鹿屋から飛び立ち、散華した特攻隊員たちの具体的な人となりについても調べ上げ、彼らとの出会いと別れが戦後の川端文学にどのように影響したかを見極める。これまでの川端論から抜け落ちていた「特攻」体験を深掘りし、没後半世紀にして初めて明かされる真実を濃やかな筆致で綴る。

内容説明

1945年4月、川端康成は鹿児島県鹿屋の特攻基地に降り立った。没後50年、初めて問われる文豪の「特攻」体験。

目次

赤い靴を履いた海軍少佐
私信が語る川端の「特攻」体験
記録、証言に見る報道班員・川端康成
特攻の町、鹿屋
『英霊の遺文』
川端が出会った特攻隊員たち その一
川端が出会った特攻隊員たち その二
『生命の樹』
「特攻」体験から『生命の樹』へ
「特攻」体験の揺曳―『虹いくたび』を中心に
再びの鹿屋、忍び寄る「特攻」
「特攻」に死す。三島由紀夫との葛藤
生と死の坩堝に

著者等紹介

多胡吉郎[タゴキチロウ]
作家。1956年生まれ。東京大学文学部国文学科卒。1980年、NHK入局。ディレクター、プロデューサーとして多くの番組を手がける。ロンドン勤務を最後に2002年に独立、英国を拠点に文筆の道に入る。2009年に帰国、活動拠点を日本に移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

114
家族や親戚を十代で失った川端康成にとって、死とは残された者に苦痛と悲哀をもたらすものだった。しかし内心はどうあれ日本のため死ぬ覚悟を固めた特攻隊員と過ごした一カ月は、死について深く考え直す機会になったのではないか。若者たちの命をゴミのように使い捨てる戦争の現場で目撃して「こんなものは書きたくない、日本の美しい山河と伝統だけを書きたい」と心に決めたのだ。しかし文学上の弟子である三島由紀夫が特攻を賛美した果てに自決すると、否応なく鹿屋の時間を思い出したに違いない。見送った若者たちに誘われて川端も旅立ったのか。2022/06/21

totapoo

1
川端の生育史からして、死んでもいいと思いつつも、生きていた様な人生で、文学は生きていてもいいのだという口実のようなものだったのかもしれない。それが鹿屋で特攻隊員どの生活を通して、反省に至り、生きなければならない使命を背負うた。 ただそれは重たいものには変わらず、ノーベル賞でその使命を果たした感になり。うつの波が襲ってきたところに三島の死すら自責的に考え自死に至ったのだろう。 そういう川端の孤独と自死に向かう心の変遷を理解する一助になる本だ。 文章はややくどいが借りて読む価値はある本である。2022/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19338381
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品