加害者家族バッシング―世間学から考える

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加害者家族バッシング―世間学から考える

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784768458754
  • NDC分類 326.56
  • Cコード C0036

出版社内容情報

欧米(特にキリスト教国)では、加害者家族がバッシングされることはあり得ない。何故、日本では加害者の家族が世間からバッシングを受け、時には自死に至るまで責められるのか。本書では世間学の観点に立ち、加害者家族へのバッシングの構造を、
①「世間」の構造
②なぜ、〈近代家族〉が定着しなかったか
③なぜ、犯罪率が低いのか
④なぜ、自殺率が高いのか
という角度から解き明かし、その背後にある、ニッポンの「世間」の閉塞感・息苦しさ・生きづらさを解除するための手がかりを探る。

なぜ加害者家族が自殺しなければいけないのか?
欧米には存在しない日本特有の概念「世間」に抵抗できない真因を追究!

内容説明

ニッポンの加害者家族バッシング。家族は自死にまで追い詰められる。これは、西欧諸国には存在しないこの国特有の現象だ。何故か!!その理由は、海外にはない「世間」があるからだ。本書はその構造を解析し、新たな解決の道筋を提示する。

目次

第1章 ニッポンにしかない「世間」―世間学の概要(「世間」と社会の二重構造が生まれた;思考の「コペルニクス的転回」を ほか)
第2章 親(家)は責任を取れ―ニッポンにおける“近代家族”の不在(“近代家族”とはいったい何か;ニッポンにおける「家」制度の刻印 ほか)
第3章 安全・安心の国ニッポン―同調圧力のつよさとケガレ(「法のルール」を陵駕する「世間のルール」;ニッポンの防犯のメカニズム ほか)
第4章 死んでお詫びします―「高度な自己規制」の異様さ(自殺にまで追いこまれる加害者家族;なぜ、田口淳之介さんは土下座したのか ほか)

著者等紹介

佐藤直樹[サトウナオキ]
1951年仙台市生まれ。現代評論家。専門は世間学、現代評論、刑事法学。九州大学大学院博士後期課程単位取得退学。英国エジンバラ大学客員研究員、福岡県立大学助教授、九州工業大学教授などをへて、九州工業大学名誉教授。現在は、日本世間学会幹事、日本文藝家協会会員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などで、ニッポンの「世間」についての発言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

38
<この国では、とくに殺人などの重大犯罪がおかされた場合、犯人の家族に対して、「親(家)は責任を取れ」という「世間」からの非難がおきる/メディアスクラムやネットリンチなどの形で、「世間」からひどいバッシングを受ける。その結果、家族は転居や転校や転職を強いられ、極端な場合は自殺まで追い込まれる>。西欧では、こうしたひどいバッシングは見られない。バッシングはこの国に特有な現象らしい。なぜなのだろうか? 著者は、答えは簡単だという。<ニッポンには、海外とくに西欧には存在しない「世間」がある>から、と。確かにね。⇒2020/07/18

崩紫サロメ

18
日本で、加害者家族への苛烈なバッシングが行われることについて、日本には西欧には存在しない「世間」があることで、ヨーロッパで生まれた<近代家族>が未成熟なままであり、個を前提とする<近代家族>でがないために、家族は「世間」からの非難に対抗できないからであるとしている。更には近年の新自由主義的な流れに対して社会の背後にあった「世間」を顕在化させ、肥大した「世間のルール」が同調圧力を更に強め、多くの自殺者を生み出しているとする。2020/07/14

ふぇるけん

9
「社会」と「世間」の違いについては、鴻上尚史氏の「空気を読んでも従わない」にもあったので、すんなり入ってきたが、本書でより理解が深まった。日本の治安の良さが裏を返せば「世間」の同調圧力の強さにあり、それが加害者家族バッシングの背景になっているというのは説得力がある。「村八分」という言葉にもあるように、加害者家族を「世間」が社会的に抹殺する行為は、憲法で保障されている基本的人権を著しく侵害する違法行為である。日本の社会を成熟させるためには、憲法の思想と社会との関係を適切に教育することが必要だと感じた。2020/07/10

るき

9
子どもの不始末は親が責任を取るべき、という圧力が加害者家族を崩壊させるのは「世間」だというのは実感している。犯罪や病を「ケガレ」とみなす呪術である。だから当事者だけでなく親族に至るまで人権が奪われる。うわ、これ正に今起こってることじゃないの。コロナに感染した人をケガレとみなすからバッシングが起こる。「迷惑をかけてはいけないから」他人を殺す代わりに自分を殺す国。子育て怖くなるのも少子化も無理はない。この本には出てこなかったけど、妊産婦の死因の1位が自殺ってニュースを見た時は絶望的な気分だったよ・・・。2020/05/23

まさや

6
「世間のルール」から外れた家族には何をいってもいいという「世間のルール」がある。 世間という「高度な自己規制」が日本の自殺率の高さにもつながっているそうです。2021/03/19

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