出版社内容情報
「ベートーヴェンの第九」として誰もが知っている名曲「歓喜に寄せて」。映画「バルトの楽園」で描かれたように大正時代から日本でもおなじみのこの名曲には秘められた歴史があった。ドイツ文学史・近代史の流れの中で名曲の歴史に新たな光を当てる。
品切れが続いていたロングセラー待望の増補改訂版です!
内容説明
ひとり歩きをはじめた詩と曲の運命を明らかにし、芸術作品によってわたしたちは何を想起し、何を忘れてきたのかを問う。
目次
第1章 シラー「歓喜に寄せて」(シラーとその時代;「歓喜に寄せて」を読む ほか)
第2章 ベートーヴェン『第九』(『第九』成立まで;ベートーヴェンの『第九』成立 歌曲から交響曲へ ほか)
第3章 シラーとベートーヴェンの受容の歴史(「宗教」としてのシラー、ベートーヴェン;戦争の世紀に―「戦士」シラー、ベートーヴェン ほか)
第4章 「歓喜に寄せて」の今(ベートーヴェンと『第九』の今;日本の『第九』 ほか)
著者等紹介
矢羽々崇[ヤハバタカシ]
1962年、盛岡市生まれ。1987年、上智大学文学部ドイツ文学科卒業。1989年、ミュンヘンLMU大学哲学部にてMagister Artium取得(主専攻:近現代ドイツ文学、副専攻:哲学、日本学)。1994年、上智大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻にて博士(文学)取得。1994年、獨協大学外国語学部ドイツ語学科専任講師。2000年、同助教授、2007年、同教授、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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