サツマイモの世界 世界のサツマイモ―新たな食文化のはじまり

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サツマイモの世界 世界のサツマイモ―新たな食文化のはじまり

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  • サイズ A5判/ページ数 248p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784768457931
  • NDC分類 616.8
  • Cコード C0061

出版社内容情報

美味しさ、栄養価、品種、栽培法、ルーツ、この奥深く豊かなサツマイモのすべてを語り尽くす。身近なサツマイモを掘り下げた快著。

山川  理[]

内容説明

粋も甘いも、サツマイモ。生産者にはブランドいもの作り方を、消費者には健康的に過ごす食べ方を、研究者にはこれからの新品種開発を、旅行者にはルーツを巡る世界の旅を、すべてのおいもファンに贈る至極のガイドブック。

目次

第1章 サツマイモの現代史―日本人とサツマイモの関係(戦中戦後のサツマイモ;サツマイモの私的同時代史 ほか)
第2章 サツマイモの植物学―面白くて感動的な農作物(サツマイモの独自性;植物としての特性 ほか)
第3章 サツマイモの農政学―日本人の食生活(日本の農政とサツマイモ;品種開発の道筋)
第4章 サツマイモの歴史地理―こうして日本にやってきた(サツマイモ伝播の道をたどる;サツマイモが広がっていくとき ほか)

著者等紹介

山川理[ヤマカワオサム]
1947年、静岡市生まれ。1969年、京都大学農学部卒。農学博士。1969年~1982年、農林省九州農業試験場に勤務。サツマイモの品種改良に従事。途中、名古屋大学およびノースカロライナ大学に留学。1982年~1985年、農林水産省農林水産技術会議事務局に勤務。畑作担当研究調査官。1985年~1990年、野菜・茶業試験場久留米支場に勤務。イチゴの品種改良に従事。1990年~1998年、九州農業試験場に勤務。サツマイモの品種改良に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

85
六点の親戚には、文脈次第で「さつまいも」が死を呼ぶ単語になりかねぬ地方在住者が多い。それくらい生活と文化にさつまいもが溶け込んでいる地方であっても、食味や機能性に付いては焼酎になればいいや程度、利用も腐敗臭漂う工場で行われていたのが驚きであった。改善が進んでいるようであるけども。原産地である中南米を出発し、複数のルートで最終的に日本にたどり着いたさつまいもが、各種の花を咲かせている。著者の語おろしであるが、さつまいも以外にあまおうととちおとめの原種を開発した、著名な種苗学者である。2022/05/26

りょうみや

25
最近は焼き芋にはまっていて準主食になっているので本書を手に取る。サツマイモの歴史、日本での広がり、品種改良、産地と品種、育て方、栄養の豊富さ、食べ方、農政学上の位置付け、他の農産物、特に米やじゃがいもとの比較、様々な応用、まさにあらゆることが書かれていて読めばサツマイモ博士になれる気分。サツマイモは大量生産には向かないこと以外はほぼ完璧な農作物とも言える。白米ばかり食べると人は死ぬがサツマイモばかり食べても死ぬことはない。個人的にはサツマイモ+納豆+卵+アルファで生きていけそう。2020/02/08

yyrn

22
日々仕事で様々な社長にお会いし仕事の話を伺うが、本当に会社が好きなんだなと思える社長にお会いすると、こちらも思わず力が入り、普段以上に頑張ってしまうが、本書も「サツマイモ愛」に満ち溢れて、専門的でありながら読んでいて楽しく、さらにサツマイモが好きになった(先週まではマツタケ?)。身近なサツマイモだが、様々な種類と用途があって、ましてや世界的な食糧危機が訪れたら、米をいくら増産しても全国民は救えないが、サツマイモなら救えるほどの「準完全栄養食品」だという話にはヒザを打った。久しぶりに身に付く読書となった。2020/02/29

makimakimasa

14
自分もほくほく系よりねっとり派。ルーツは1万年前のペルーorメキシコ→ルソン→福建→琉球→薩摩(1705年)。沖縄ではハンスー、鹿児島ではカライモと呼ぶ。関東へは徳川吉宗が青木昆陽に命じて広がる。穀物と野菜の二面性がある準完全栄養食(水分7割、糖質2割、食物繊維7~8%、抗酸化作用も高いが、不足の脂肪とタンパク質は小魚でカバーすべし)。茎葉の健康茶や青汁も気になる。日本は食用4割、加工25%、焼酎15%、でんぷん1割。世界の生産量7割が中国だが、家畜の餌やバイオ燃料が主。パプアやマダガスカルは今でも主食。2021/01/10

ようはん

14
サツマイモのポテンシャルの高さを思い知る事が出来る本。薩摩藩がしばらく門外不出であったのもよく分かるし観賞用や蔓も食用にできる品種まで作られていたのは初めて知る。2020/03/25

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