出版社内容情報
あの日、あの夜、東京で何が起こっていたのか。1100もの証言ならびに新資料を多数発掘し収録した貴重な資料集。
西崎雅夫[ニシザキマサオ]
一般社団法人ほうせんか理事
内容説明
子どもが見た!文豪も見た!戒厳令下、流言蜚語が飛び交うあの日、あの空の下、東京で何が起こっていたのか?東京23区エリアマップ&証言者・人名索引付!
目次
足立区
荒川区
板橋区
江戸川区
大田区
葛飾区
北区
江東区
品川区
渋谷区〔ほか〕
著者等紹介
西崎雅夫[ニシザキマサオ]
1959年、東京都足立区生まれ。明治大学在学中、「関東大震災時に虐殺された朝鮮人の遺骨を発掘し慰霊する会」(のちに「追悼する会」と改称)発足に参加(事務局・文献史料班・発掘準備班に所属)。1984年より、足立区・江東区・江戸川区で中学校教諭として勤務のかたわら、1993年、社会教育団体「グループほうせんか」設立時、代表世話人となる。2010年、「一般社団法人ほうせんか」設立。現在理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tellme0112
10
被災の記録ではない。虐殺の記録。どういう経緯でこの本ができたか、最初にかかれている話がよい。うちの地域は避難民が移り住んで人口増えたところらしいが、デマも一緒にやってきたようだ、そうか、そうなのか、と思ったのと、昔住んでた町が出てて、ここなのか、と思う。地域別の証言、地図がよい。感想書くために登録。「関東大震災と朝鮮人虐殺」を先に読んでいたので、軍人や警察についての証言が気になりよんだ。2020/09/25
tellme0112
9
逆の立場を想像してみる。もしこんな本があったとする。日本人がこんな風に植民地下に宗主国の軍人に焚きつけられた大勢の庶民に虐殺されたとして、時間がたったからって証言集を読めるかどうか。そしてTwitter上では現在もヘイトがある。読んでてだんだんしんどくなった。むしろ読めてる自分の方が何かおかしくなったんじゃないのか。しおりを挟まずにいたらどこまで読んだか忘れて、思い出せない。読んでも読んでも遺体だらけ。ああ、これTwitterと連動しないのがいいのか、どうなのか分かない。2020/10/03
tellme0112
8
休み休み読む。Twitterの世界がリアルになってる…。名前が分かっている方もいる。出身地が分かる方もいる。私が出会ったことある人は、その遺族か、遺族のご近所さんだったかもしれないんだね…。2020/09/25
tellme0112
5
p189-190の証言、関連の書物読みたくなった。これでまだ三分の一くらい。。。先は長いが返却期限も近づいてくる。2020/09/30
ざねさんを止めるな
2
新聞しかメディアがなかった時代、不安と恐怖にに負け、冷静さを失い他人を信じられなくなったとき人々。その姿は醜悪そのもの。 関東大震災からおよそ100年経過し技術は格段に進歩した。ただ技術に対して人間が進歩したかは怪しい。2018/09/01