出版社内容情報
没後100年を経て尚も読まれ続ける夏目漱石とコナン・ドイルの接点とは? 爛熟期を迎えていたロンドンの空気を再現。
多胡吉郎[タゴキチロウ]
作家。1956年、東京生まれ。東京大学卒業後、NHKに入局。2002年に独立し、イギリスにて文筆の道に入る。著書『吾輩はロンドンである』『スコットランドの漱石』『リリー、モーツァルトを弾いて下さい』『長沢鼎、ブドウ王になったラスト・サムライ』など。
内容説明
時代の「峠」に立っていたロンドンの漱石とホームズ。合わせ鏡の中から浮は彫りになる、格差社会、南北問題、戦争…。二人の天才が、百年の歳月を超え、今、新たな時代の「峠」に投げかけるメッセージとは?
目次
第1章 『帰還』シリーズに注目せよ―同時代を生きた漱石とホームズ(『帰還』への道―漱石訪英とホームズ復活;『帰還』シリーズに探る漱石のロンドン;電灯はまぶしかった―電気の時代の漱石とホームズ;自転車に乗るホームズと漱石の『自転車日記』;ホームズを救った日本武術と漱石の「自己本位」)
第2章 『六つのナポレオン』と漱石の悲哀―膨張する都市の南北問題(KensingtonとKennington、一字違いが大違い―ロンドンの地図を眺めるドイルと漱石;「〃」が語る漱石のケンジントン・コンプレックス;北の高台の秘密―『犯人はふたり』と『下宿』『過去の臭い』;カンバーウェルの胸キュン―『倫敦消息』と『四つの署名』)
第3章 戦時下のロンドンから―大量殺戮と個人主義の相克(それぞれの南ア戦争;戦争が個を破壊する―戦争文学としての『趣味の遺伝』;ホームズ物語の終焉と漱石の「亡びるね」)
著者等紹介
多胡吉郎[タゴキチロウ]
作家。1956年、東京生まれ。1980年、NHKに入局、ディレクター、プロデューサーとして多くの番組を手がける。ロンドン勤務を最後に2002年に独立、イギリスにて文筆の道に入る。2009年に日本帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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真田 光
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