内容説明
南海トラフ巨大地震発生!未曽有の原発大爆発!首都移転で国家機能停止!迫り来る放射能の脅威を逃れて、父と娘の命がけの旅が始まった。流浪する二人を待ち受ける世界の憎悪と救い。息もつかせぬ旅の終わりに、辿り着いた世界の果てで、二人を待ち受けていた“希望”とは?国家と国土が失われる究極の状況下で、日本人とは何かを問いかける近未来リアルノベル!
著者等紹介
北野慶[キタノケイ]
北海道大学文学部哲学科卒業。出版社勤務を経て、現在、韓国語翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
103
このような小説はもう少し読まれてもいいと思うのですが大手メディアは政府(とくに経産省)に忖度してあまり宣伝をしないのでしょうね。私はありえないことではないと思います。南海トラフ地震が起きて静岡の原発が爆発して政府だけはすぐに北海道に逃げて国民は全世界ばらばらになりむかしのユダヤ人のようになっていきます。物語としては面白くもう少し日本のその後を書いてほしい気もしました。2019/03/25
それいゆ
60
プロローグが中学生の書いた作文みたいで、読む意欲が一気に失せました。作品のタイトルが「亡国記」なので、当たり前なんですが日本から脱出する記録を綴った内容は、どこにたどり着くかという興味はあまり湧いてきませんでした。なぜなんでしょうか?きっと意外性がないのだと思います。私の文才では無理なのは承知していますが、これくらいの小説は自分でも書けそうな気がしてなりません。2015/09/23
かえるのこ
13
原発と日本の地理的リスクについて見て見ぬふりをする日本には、どんな未来が待ち受けているのか? 怖い!とても恐ろしい・・・この物語が未来予想図にならないことを祈るばかりです。ヒトは決して、自然に勝てっこないのだから。2015/12/08
おのちん
10
2年ほど前に読了してたのだが、変わらず怖い一冊だった。
おのちん
10
★★★★★:怖かった・・・。祖国を失い、難民となり、新たな地で生きていく。全世界に迷惑を与えたという罪で憎まれながら。日本が周辺の国々により解体され、吸収されていく。そして、これが全くありえない話でないということ。コロナ禍によりこれまでとは大きく生活が変わったが、いまだ幸せな生活の中にあることを感じられた一冊であった。2021/02/23