「3・11後」忘却に抗して―識者53人の言葉

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784768456903
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0030

内容説明

百年後も記憶される日に日本の叡智は何を考えたのか。吉本隆明氏最後のインタビューを含む、知識人たちからの伝言。これからの日本社会のあり方を思索する。

目次

高村薫―「人間サイズ」の勧め(11年3月17日)
梁石日―きずな再構築の予感(11年3月22日)
石原信雄―「想定外」に逃げるな(11年3月23日)
秋山駿―凝視と表現 原点に(11年3月24日)
柳田邦男―効率主義との決別を(11年3月29日)
金子兜太―生き物感覚と知性と(11年3月30日)
梅原猛―一〇〇〇年先を見なければ(11年4月1日)
津島佑子―責任は「私たち」にある(11年4月4日)
保阪正康―欠けていた「想像力」(11年4月5日)
内田樹―危機最小化の発想を(11年4月14日)〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

27
梅原猛さん(86)1000年先を見なければ (35頁~)。 内田樹さん(60)危機最小化の発想を (47頁~)。 緒方貞子さん(83)今は海外の力、必要 (51頁~)。 「国際的な相互依存のうえに立って、 今日の繁栄があるんです。 日本人はこの事実への理解が、 やや薄れていた」(54頁)。 3・11でそれが覚醒したのは確かだ。 吉本隆明さん(86)科学技術に 退歩はない(75頁~)。   2014/05/27

10
まさに晩年の、吉本隆明の科学には科学でしか処し得ないという考えを毎日新聞社記者に語る姿は印象的。本書はインタビューの書き取りで、全体的に各識者の考えに対して深掘りはないからつまらないけど、近年亡くなった知の巨人たちの最期の「断片」を集積した本にはなってしまっている、期せずして。個人的には3.11はある種のイデオロギーの変節になり得る事態だったとは思うけど、それらへの胎動はあったことになるのかどうか。それを検証し得るほどの深さをもっての証言であるべきではなかったか。2019/04/13

おさと

7
言葉の重みと限界を感じる。2017/04/01

rubix56

6
贔屓の作家のみ読了。 3.11後に考えたこと。原発について、政治について、考えせられる。2015/01/18

けんとまん1007

6
識者という言葉にはひっかかりがある。否定はしないが、政治家がそういう場合には胡散臭さを感じてしまうからだ。さて、ここに登場する方たちの意見もいろいろあるのは当然。対立する意見もある。しかし、根底に流れる共通するものもある。タイトルのとおり、忘れてはならないということ、これまでのこの国の背骨のなさに触れていることだと思う。2年が経ち、自分との関係性をどれだけ思い続けるかが、ますます重要になってきている。世の中の動きが、まさに、忘れようとしているからだ。2013/03/29

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