内容説明
小さな舟で大洋を駆けめぐるウミンチュ。勇壮な海洋民族は大型漁法を開発する。沖縄漁業の成り立ちと女たちの独自な経済活動を、丁寧なフィールドワークで明らかにした貴重な成果。
目次
第1章 糸満漁業と海人の妻たちの経済活動(マチグヮーの女たち;サンゴ礁の海と漁業の発展;夫婦別財のワタクサー経済;糸満売りの発生と裏面史;糸満漁民の東南アジア出漁と移民)
第2章 古層糸満集落の形成と「門」集団の機能(漁村としての糸満集落の形成;王府時代の糸満漁民の出漁形態;地割制下における漁村集落の拡張)
第3章 漁民共同体としての門と海の祭祀(門の誕生と漁村糸満の骨格;糸満ハーレーと門;門御願と漁民組織)
第4章 八重山における糸満漁民の出漁と移住(糸満漁民と共同体社会;琉球処分と糸満漁民;異端としての糸満漁民集落;八重山で操業される多様な糸満漁法;カツオ漁業の隆盛と衰退)
第5章 八重山漁業の発展と「雇い子制」の形態(石垣ヤトゥイングヮの独自な生成;『住所寄留簿』にみる雇い子の実相;雇い子が語る涙と習得のライフヒストリー;米占領下における人身売買と裁判)
著者等紹介
加藤久子[カトウヒサコ]
1937年生まれ。法政大学社会学部社会学科卒業。法政大学沖縄文化研究所国内研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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