出版社内容情報
第一次世界大戦、言葉も肌の色も異なる人々が世界中からヨーロッパに集まった。るつぼの中、語られることなく歴史から抜け落ちていった女性たち、黒人兵たち、「原住民」労働者たち、そして戦場に遺体がさらされたままの無名の人々。人種、ジェンダー認識の起源としての第一次世界大戦を描き、砲撃がかき消した人々の声に耳を澄ます、戦場の社会史。
内容説明
第一次世界大戦、言葉も肌の色も異なる人々が世界中からヨーロッパ戦線に集まった。るつぼの中、語られることなく歴史から抜け落ちていった女性たち、黒人兵たち、「原住民」労働者たち、そして遺体がさらされたままの無名の人々。記憶からも追憶からも置き去りにされた―砲撃がかき消した人々の声に耳を澄ます、戦場の社会史。
目次
第1章 軍隊と人種(「白人の名誉」;「黒い戦力」 ほか)
第2章 戦争と労働(戦場の労働―戦いを支える;フランスにおける労働力―「外国人」・「原住民」 ほか)
第3章 人種とジェンダーの交差(戦場のジェンダー規範―「純潔」をめぐって;「白人」女性と植民地兵及び「原住民」労働者との出会い ほか)
第4章 越境する人種主義―セクシュアリティをめぐって(ドイツ軍の侵攻占領と戦争プロパガンダ;ドイツの情報戦と人種認識 ほか)
第5章 象徴としての平等性―戦死者を悼む(埋葬と追悼;象徴としての平等性 ほか)
著者等紹介
松本悠子[マツモトユウコ]
中央大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科修了、博士(文学)。専門はアメリカ史、ジェンダー史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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