内容説明
世界史を動かした偉大なる秦氏の末裔。大久保長安の実像と歴史的意義を求め、佐渡、石見、伊豆、甲斐黒川、高麗川、八王子等のゆかりの地から、秦氏の故地・朝鮮半島におよぶ広大なスケールの歴史紀行。
目次
第1章 謎の能楽師
第2章 甲斐の金山を歩く
第3章 佐渡金銀山の栄華
第4章 石見銀山・伊豆金山の繁栄
第5章 海と陸のネットワーク
第6章 秦氏の末裔
第7章 秦氏の原郷を訪ねて
著者等紹介
川上隆志[カワカミタカシ]
1960年川崎市生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。岩波書店に入社し、単行本、岩波新書の編集を手がけ、総合文化雑誌『へるめす』編集長等を歴任。現在、専修大学文学部教授。日本文化論・出版文化論を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あまたあるほし
2
評伝だと思って読むと痛い目をみる。これは、大久保長安をめぐる旅行記だ。長安のもっとも関心のある部分は、死の直前に松平忠輝や伊達政宗らと図り謀反をおこそうとしたのか、その一点に尽きる。ここが「謎」なはずだ。本書では、その謎はまったく解明されない。関連書籍は『里見家改易始末』、『新説・里見八犬伝』2012/06/02
onepei
1
どうもぬるいというか、突っ込みが浅いと感じる。書き方のせい?2012/05/20
ブルー
0
この人の生き方、育ち方を書くのと思いきや、ただの作者の旅行記としか感じられませんでした。正室、側室、妾の名前や子供の名前もないし、地名の間違いがあって何だか腑に落ちません。あと本の4分の1か3分の1に当たるページが、金山の方法の原点である韓国へ。韓国旅行記は面白くないし、その他の解説は本人の主観も多く、読んでて面白くない歴史書でした。大久保長安のことを知りたかったのにとても残念です(-_-)2013/10/26
Jhonson
0
評価 2 ・およそ1400、500年前来日した秦氏の末裔 大久保長安 能楽師の家に生まれる(奈良県) ※能楽発祥の地 奈良・糸井神社 ・甲斐 武田家に仕える、武田家の滅亡とともに、徳川家に仕え、譜代代表大久保氏の名をもらう。八王子の代官へ。 ・石見銀山(島根)、伊豆金山、佐渡金山の開発に寄与 ・没後、葬儀を中止。家を捜索し財産を没収。子供は処刑。一族抹殺 ※浅間神社 火の神 木花開耶姫(このはなさくやひめ)が祭られている ・佐渡金山 佐渡、日本で6番目2012/07/02