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内容説明
コミュニズムからエコロジーへ。あの難解なマンガ世界を、物語の構造・場面設定・人間関係・物語の背景から読み解き、宮崎駿が辿り着いた「ユートピア」への苦悩の軌跡を追う。
目次
序 宮崎アニメから宮崎マンガへ―なぜ宮崎駿マンガ論なのか
1 『風の谷のナウシカ』―物語の系譜マンガとアニメの相違点
2 『風の谷のナウシカ』―方位と色彩の地政学
3 『風の谷のナウシカ』―語りの水準とマンガ表現
4 『風の谷のナウシカ』―生命の起源とその課題
5 『風の谷のナウシカ』―火の文明と森の文化
6 『風の谷のナウシカ』―シャーマニズムとアニミズム
7 『風の谷のナウシカ』―天使と悪魔のよりそう大地
8 『風の谷のナウシカ』―文明の終焉とユートピアの再生
著者等紹介
小山昌宏[コヤママサヒロ]
1961年生まれ。中央大学文学部哲学科哲学専攻卒。情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科博士後期課程在籍中。現在、東京外国語大学留学生日本語教育センター、愛知県立芸術大学芸術学専攻、岡山大学教育開発センター兼任講師。(財)トトロのふるさと財団会員。専門は大衆文化、マンガメディア、情報社会論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
左手爆弾
1
漫画版ナウシカの思想的座標の基本を押さえることができる。物語論や神話学などからのアプローチで、内容的には手堅い。が、ナウシカの物語全体を俯瞰するものとしてはやや刺激に欠ける。宮崎アニメにおいて少女は恋愛による実存を求めないとか、光と影が支え合ってることがこの世界なんだとかは全くその通りなのだが、踏み込みとしては足りない。また、神話学的な概念の位相配置を試みているのだが、そんなに関係ないような気がする。2015/11/18
フロム
0
この手の本の欠点はナウシカ性善説に立っていてナウシカの行動全てを『善行』として位置づけてしまう事。本作も例外にもれず。漫画版最終巻で取ったナウシカの決定的な行動はあんま正しくないと思うけど、どうであろう?その手の議論の呼び水としては中々よくできた本だとは思う。2010/11/22
牙魔
0
「ミヤザキ・ワールド」で言及されていたので興味を持って読んでみましたが難解!ナウシカを題材にした哲学書という感じでした。漫画版はいつか読みたいです2024/10/09
やま
0
講習の準備。2018/08/09
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