差別されてる自覚はあるか―横田弘と青い芝の会「行動綱領」 (増補新装版)

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差別されてる自覚はあるか―横田弘と青い芝の会「行動綱領」 (増補新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784768436127
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

出版社内容情報

1970~80年代の障害者運動を牽引し、「否定されるいのち」の立場から健全者社会に鮮烈な批判を繰り広げた日本脳性マヒ者協会青い芝の会の「行動綱領」を起草、理論的支柱であった故・横田弘の思想と今日的な意義を探究する。
と書くと、何やら堅苦しいですが、本書のポイントは、日本文学者である荒井裕樹さんが、過激とも称された「青い芝の会」(バスジャックまで展開した)の活動の中で、どうして横田さんが「行動綱領」(これまた強い言葉が並ぶ)を書かねばならなかったのか、どうしてこんな過激な内容になったのか、誰に向けて書いたものなのか、そうしたいくつもの「なぜ」を、これまでの横田さんとの関わりや資料・史料を通じて読み解いていくことにあります。
2017年、「津久井やまゆり園事件」の直後に刊行されたオリジナル版に、いま〈共に生きる〉とはどういうことか、新たな論考を加えた増補新装版です。


【目次】

序 章 伝説・横田弘
「障害者運動」のイメージって?/障害者は不幸なのか?/この本のテーマ

第一章 どんな「主語」で自分を語るか
「行動綱領 われらかく行動する」/『ヘヴン』の世界/
「大きな主語」と「小さな主語」/いま痛い人間は、とり乱すしかない

第二章 「横田弘」誕生
生い立ち/父との決別/マハラバ村の五戒

第三章 「青い芝の会」誕生
はじまりは「光明学校」/障害者は不平不満をこぼせない/
「ヒルコ=脳性マヒ」説/「青い芝の会」の広がり
第四章 「行動綱領」誕生 99
障害児殺し事件/怒り絶頂/「行動綱領」を無断掲載/
危機感の守備範囲

第五章 「行動綱領」の条文を読む
第一項…脳性マヒ者としての自覚をもて/
第二項…強烈な自己主張こそ唯一の路/
第三項…愛と正義は障害者の敵/
第四項…問題解決を目指してはいけない

第六章 生き延びるために「絶望」する
「行動綱領」と『歎異抄』/大仏和尚版「悪人正機」/
すべてに向けて「絶望」する/「ゼロになる」という生存戦略

第七章 「行動綱領」改訂される
「行動綱領」改訂/「行動綱領」攻防戦/「行動綱領」は権利の主張?/
健全者文明を否定する/飛行機とロケット 

第八章 「脳性マヒ」に立ち帰れ
「全障連」の結成/「全障連」も「行動綱領」をもて!/
「行動綱領」で組織が動くか?/原点回帰

第九章 「青い芝の会」と日本国憲法
憲法への熱い想い/「会則」第三条のゆくえ/目に見える敵がいない

第十章 脳性マヒ者にとって「解放」とは何か?
「怨の字、爆破」/自分を丸ごと受け入れられるか?/第一項に還る

第十一章 闘うのは「ありきたりなもの」のために
詩人・横田弘/自己否定の精神/母の戦慄/いのちの環

終 章 人間・横田弘
「想像力がないこと」も差別だ/「さとり」ということ/
もう一つの「青い芝の会」/「横田弘」はよくわからない


あとがき
ぼくたちはもっとドタバタしたっていい 増補にあたって

内容説明

「障害者殺し」に抗うことばと思想に何度でも向き合う。

目次

序章 伝説・横田弘
第一章 どんな「主語」で自分を語るか
第二章 「横田弘」誕生
第三章 「青い芝の会」誕生
第四章 「行動綱領」誕生
第五章 「行動綱領」の条文を読む
第六章 生き延びるために「絶望」する
第七章 「行動綱領」改訂される
第八章 「脳性マヒ」に立ち帰れ
第九章 「青い芝の会」と日本国憲法
第十章 脳性マヒ者にとって「解放」とは何か?
第十一章 闘うのは「ありきたりなもの」のために
終章 人間・横田弘

著者等紹介

荒井裕樹[アライユウキ]
1980年東京都生まれ。二松學舍大学文学部教授。文学研究者。文筆家。専門は障害者文化論および日本近現代文学。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。2022年「第15回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ディス

1
◎。差別は反対だが、一方で障害者が施設に入ることには何とも思っておらず、また「津久井やまゆり園事件」の動機に一切の共感がないとは言えない…真っ向から反論するべきだが、そうする自分の中に同じような思想が一切ないと果たして言えるか…。そういう自分にとって、読む意味が大きい本だった。絶望の後に声を上げる。健全者に近付き、資本主義、生産第一の価値観に迎合することで、障害者の中でまた差別が生まれる…など読んでいてハッとする場面がたくさんあった。殺されるかもしれない…その緊張感を伝えつつ、読みやすい文体で有難い。2025/08/30

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