出版社内容情報
軍国少女として育った北村小夜さんは、現在の学校はすでに「戦前」だと語る。教室から始まる「戦争できる国」づくりの思想を解説。増補版として2018年に教科化した道徳の問題点と、パラリンピックがもたらす障害者差別を指摘。
内容説明
刊行から12年。道徳が教科化され、オリンピック・パラリンピックという国家行事に奉仕させられることで、子どもたちの心はより巧妙にお国に取り込まれている。今こそ、小夜さんの言葉に耳を傾けたい。
目次
第1回 修身と道徳―より巧妙に、自発的に心とからだがお国に奪われていく
第2回 音楽 歌い継がれる戦争の歌(文部省唱歌‐共通教材)―音楽は軍需品~歌は身に付き、人のこころを唆す
第3回 障害児教育―能力主義を支えてきた特殊教育、支え続ける特別支援教育
第4回 勤評・学力テスト―国家統制が強化されるとき、子どもの分断と教師への管理強化は同時に進む
第5回 学校行事 日の丸、君が代、天皇制―行事を通して浸透する天皇制、戦争遂行体制
第6回 軍国少女を生きて―旗と歌に唆され、無知のゆえ侵略者の役割を果たした
第7回 道徳の教科化―徹底した徳目主義
第8回 パラリンピックは障害者差別を助長する