内容説明
バイステックの原則を学びながらも、現代という時代にその原則を照らして考えてみると、その原則の堅持が困難になっていたり、原則を考えるための労働条件がかなり違っていたり。バイステックのエッセンスは分かっていても現場的にはいろいろな失敗がある。それらを正直に語り、それをどう乗り越えたらよいのかを提案する。
目次
第1部 ケースワークの原則から現場対応を考える(相談者をかけがえのない個人として捉える―個別化の原則;相談者の感情表現を大切にする―意図的な感情表出の原則;相談者の感情、思いを受容するために―「統制された情緒的関与」と「受容」;非審判的態度をとるということ―非審判的態度の原則;自己決定するために;秘密が守られることで成り立つ相談関係―秘密保持の原則;MSWのための外国人医療入門)
第2部 事例:「バイステックの原則」から見た面接場面(離婚後、独りで生きていく決意をした独居男性の転院と家族援助事例;参考・MSWの労災入門)
第3部 ソーシャルワークの行動原則
著者等紹介
高山俊雄[タカヤマトシオ]
1945年生まれ。1971年、東京都に入職。医療ソーシャルワーカーとして都立病院3カ所に勤務。現在、ひらの亀戸ひまわり診療所勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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