内容説明
障害者・高齢者・子ども・女性(妊婦)・被災者・貧困者など、社会的排除に遭いやすいカテゴリーの人々を社会の多様性の一部と捉え、イクルーシブな地域社会=「多元的共生社会」の構想を論述。
目次
「自立と福祉」から「多元的共生社会」へ―学生と共に学んだ3カ月半
多元的共生社会を構想するために
哲学における多元的共生社会の構想―多元的共生社会にはどのような倫理が求められるか?
多元的共生社会の理論のために―自立生活運動の実践から
共生社会を実現するための障害者基本計画と障害者の所得保障
精神保健福祉政策を通して構想する多元的共生社会
障害者虐待と多元的共生社会
児童手当制度の形成過程にみる日本の家族政策の限界と可能性
認知症高齢者のリハビリテーションを通して構想する多元的共生社会
多元的共生社会における職場と労働―「マタニティ・ハラスメント」問題を手がかりにして
「出生前検査」を通して構想する多元的共生社会
被災地支援を通して構想する多元的共生社会
「多元的共生社会」の到来を願って
著者等紹介
菅沼隆[スガヌマタカシ]
立教大学経済学部教授、博士(経済学)。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。デンマーク・ロスキレ大学客員研究員(2003年度、2011年度)。戦後日本の社会保障制度、デンマーク社会政策を研究
河東田博[カトウダヒロシ]
立教大学コミュニティ福祉学部教授。ストックホルム教育大学教育学研究科修了。四国学院大学・徳島大学を経て現職。「人権」「ノーマライゼーション」を拠りどころに障害福祉課題に取り組んでいる
河野哲也[コウノテツヤ]
立教大学文学部教授、博士(哲学)。立教大学社会福祉研究所所長。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程修了。国立特殊教育総合研究所特別研究員(1995年4月~97年3月)を経て、現職。専門は哲学、倫理学、教育哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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