出版社内容情報
ろうを治すべき損傷と捉えて人工内耳を強制し、手話を否定して音声言語社会への同化を迫る聴能主義に対し、健聴の社会学者が批判。
内容説明
ろう者は誰に規定されているか。ろう者の尊厳と手話を否定し、聴者社会への同化を迫る植民地主義に対する、聴者の心理・言語学者による論争の書。
目次
第1章 ろう者の表象:損傷モデルと文化モデル
第2章 ろう者の表象:植民地主義、「聴能主義」、「ろう者の心理学」
第3章 ろう者の表象:権力、政治、依存のデュエット
第4章 言語的偏見とろう者社会
第5章 ろう教育―メインストリーム(主流)とサイドストリーム(傍流)で溺死寸前
第6章 バイリンガル教育とデフパワー
第7章 生―権力対ろう児
著者等紹介
レイン,ハーラン[レイン,ハーラン][Lane,Harlan]
心理学者、言語学者。米国ノースイースタン大学教授。2003年にフランスの教育功労賞(Ordre des Palmes acad´emiques)を受賞している
長瀬修[ナガセオサム]
東京大学大学院経済学研究科特任准教授。障害学会理事。国際育成会連盟理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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