感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷないぷない
4
日本の右翼思想の歴史とその内容を語った本。ときどき時間軸が前後しているものの、古代の宗教観や儒教の影響、仏教の伝来と変質と政治との関係、明治維新と帝国主義、太平洋戦争とその後の占領下政策、とかなり広範な内容に触れ、それぞれの時代に起こった事件を紹介している。民族主義とそこから来る尊皇攘夷論、科学的社会主義と対立する帝国主義、日本的儒教からの権威主義、こういう複雑な思想が絡み合っていることしか分からなかった。もっとわかり易くて中立的な書物が欲しい。2013/10/16
