感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねぼちゃん
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三島由紀夫の太宰治嫌いは同族嫌悪から来ているんじゃないかなと思う。三島由紀夫といえば思想も肉体もマッチョな人物と思われがち(少なくとも自分はそう思っていた)だけど実は違う。初めて作品を読んだとき繊細で官能的な文章に驚いたのを覚えている。自分のイメージと余りにもかけ離れていたからだ。元々の三島はひ弱で大人しい少年だった。三島はそのコンプレックスを払拭するために体を鍛えたわけだが、太宰への激しい嫌悪はそこに起因しているように思う。とりあえず『憂国』『英霊の声』を読もう。2022/09/15
ぷないぷない
1
昨今の改憲論、とくに自衛隊に関する議論から連想して読了。前半は檄文を軸にした三島の思想と、事件の経緯を振り返り。後半は生い立ちと、人格と思想を構築した出来事をまとめている。彼の主張に対する是非はともかく、命懸けの主張に対し、容赦ないヤジをとばすのはどうだったんだろうなあ。。それと同じく、自分の主張のために武力行使に及ぶのもどうなんだろうな。。。2013/07/31
パッチワークス
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フォービギナーズなのだが、ビギナーズになるのかどうか。筆者は吉本隆明論を書いているためか、吉本の三島に関する姿勢も固まりで取り上げられる部分がある。天皇を無力化する姿勢は、しかし三島の天皇論にとっても重要になるのではないかと思う。吉本にとっては天皇抜きで個人が意志することであったが、逆に三島は人間はそれほど強くないとして、天皇を必要としていたからである。2015/11/20
ゆきえ
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2年ぶり2回目2013/05/23