出版社内容情報
宇宙の中に浮かぶ星、地球。いのちが宿る小さな惑星を、エントロピーの概念で解説。宮沢賢治と旅をするというファンタジーを通じ、かけがえのない私たちの星の価値を明らかにする。エントロピー解説の記念碑的名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
31
エントロピー学会の世話人をしていた頃、設立当時の著名な人が亡くなったり、脱退していくなかで、御三家といえるようなのは、槌田、室田、河宮の3人だと思われた。そのうち、一番過激な主張をするのが槌田だ。藤田は、長らく事務局をつとめていた。その2人が書いているのだから、エントロピー学会の公式見解のようなものかもしれない。 https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/b3ef1510a291383ec58b2023/01/18
スパイク
12
ビギナーの為の『エントロピー』なんだが、読み終わってまだ、エントロピーという概念がしっくりこない。エントロピーは不可逆的に増大するといいながら、エントロピーが減少する云々の話もでてくる。難し!とは言え、物理の教科書みたいに難解な数式などは無くて、「それでも地球は廻っている」という力学的な語りを熱学的に語るとこうなるというようなお話しです。私の感想も難解(悪い意味で)ですね。簡単にいうと、原発が何故良くないのか?温暖化は進んでるの?で、結局、私たちはどうすりゃいいの?ってことです。2014/08/10
山口透析鉄
11
高校の図書室にこのシリーズが置いてあり、かなり読み、原子力等の諸問題を考える上で、私の原点の1つにもなりました。 いわゆる槌田エントロピー理論の入門書としてかなり良く出来ていて、シリーズを代表する名作です。 かなり普遍的な内容になっています。 地球の環境、熱力学的解法系でなければ成立し得ないので、この辺は福岡伸一氏の言う動的平衡にもつながる話になっています。 現代書館のFor Beginnersシリーズは概ね良いですが、個人的にはこれがベストです。 増刷されてきていますし、名著だと思います。
りっちー
3
古い本だけれどわかり易く解説しています。オススメ。2017/09/07
アシカ
2
エントロピーという概念から環境問題にアプローチしている。直感的な説明がわかりやすい。科学のあり方についても考えさせられた。ユーモア(皮肉?)のきいたイラストが印象に残る。よかった。2022/03/22