内容説明
DJ界のレジェンドにして今なお第一線を走る小林克也がこれまでに出会ったミュージシャンたちのことや自身のDJ/VJ活動について語ったエッセイ。
目次
第1章 ラジオで洋楽に目覚める(幼少期~高校時代 ラジオが洋楽の入口だった;大学時代 クラブでの司会やディスコでのDJを始めるまで)
第2章 ラジオの世界へ足を踏み入れる(初めてのアメリカ旅行;ラジオDJを始める;海外プロモーターと録音スタジオの話;スネークマンショーのこと)
第3章 「ベストヒットUSA」は洋楽のための僕らの教科書だった(現在も続く洋楽番組のパイオニア)
第4章 これまでに出会ったミュージシャンたち(ビートルズのメンバーについて;出会ってきたミュージシャンたちとのエピソード)
第5章 DJ50年!洋楽の旅と英語の探求はまだ続く(テレビドラマや舞台で役者として活躍;「小林克也&ザ・ナンバーワン・バンド」誕生秘話;DJを一生続けていく!;洋楽を通じた出合に感謝!)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
28
「ベストヒットUSA」で洋楽を学んだ世代なので、たいへん面白く読みました。主に80年代の洋楽アーティストや、国内の有名ミュージシャンのエピソードも楽しいのだけど、現在80歳の小林さんがいかにして英語を知り、それを生かして仕事としたうえで、さらに英語を学んでいったのかというライフヒストリーに深みを感じました。良かったです。2022/11/04
阿部義彦
20
小林克也さんの半自叙伝的な、生い立ちから、仕事、音楽業界の内幕、有名ミュージシャンへのインタビューやその人となりなど、全然気取ったところの無い自然体で語られます。YMO世代の自分としては、やはりスネークマンショーに関する話題が興味津々でした。自身の英語に関しても、外人から南部訛りを指摘されて、それを取り除くために苦労されたり、曲名を敢えて言わない新しい曲紹介のやりかたを思案したり、真面目に努力する方という印象です。マドンナ、ジョニ・ミッチェル、ジミー・ペイジ等の巨匠とのツーショットも目に楽しいです。2022/11/12
おおにし
20
小林克也さんもう80歳ですか。克也さんには「百万人の英語」からお世話になりました。FM番組「スネークマンショー」はニューウェーブの最新曲の貴重な情報源でした。本書に掲載されているミュージシャンたちのポラロイド写真は「ベストヒットUSA」のもので、どれも懐かしいです。恥ずかしながら「ファンキーフライデー」というFM番組は本書を読むまで知りませんでした。現在も9時間生放送をやっているとは驚きです。この感想は克也さんのDJを聴きながら書いてます。2021/08/31
TSUBASA
12
洋楽紹介番組「ベストヒットUSA」のパーソナリティをやっている小林克也さんが今の道に至った経緯、DJ/VJとして心がけてること、あるいは今までに会った洋楽のレジェンドたちの小話などを語ったエッセイ。当番組は03年再開時ちょうど高校入りたてで、親に教えてもらって見始めてから洋楽にどっぷりはまったんだよな。克也さんの音楽の紹介の仕方は物凄く粋な感じがしてて、その裏側を知れた気がする。タイトルも言わず歌詞の和訳を朗読した後曲が流れる企画とか好き。今年84歳、いつまでも変わらず洋楽の伝道師として頑張ってほしい。2025/03/20
tetsubun1000mg
12
小林克也さん80歳になったのか~!いまだにラジオ番組レギュラーを5本持っているとは素晴らしい。この本は山口県での子供時代、中高生、慶応大学時代と言っても大学は音楽と司会業にはまって退学したそう。人脈ができて通訳をやるようになってラジオDJをスタートしたそうだが、その頃の克也さんは私は知らなかった。「ベストヒット USA」の司会をする頃からTVでの露出が増えて知ったのだと思う。当時の番組インタビュー相手が世界のスーパースターばかりだという事にも驚かされる。やはり克也さんは日本の洋楽シーンのレジェンド。 2021/08/18