内容説明
ファインアート写真の作家、写真&写真集コレクターなど、全ての写真ファンの疑問を解消。
目次
第1章 令和日本/写真表現の最前線(写真の種類を整理;それぞれの写真の価値基準を定義する;日本独自のファインアート写真とは)
第2章 ファインアート写真市場の実際(市場の構造;世界市場の最前線;平成日本のアート写真市場;ファインアート写真のギャラリー;ファインアート写真のコレクション構築方法)
第3章 ファインアート写真作品の総合評価(オークション/セカンダリー市場;ギャラリー/プライマリー市場)
著者等紹介
福川芳郎[フクカワヨシロウ]
1957年東京都生まれ。成蹊大学経済学部経済学科卒業。金融機関勤務を経てファインアート写真専門ギャラリーを開廊。現在、ブリッツ・インターナショナル代表。多数の写真展を企画しながら、ワークショップ/セミナーの開催や、ファインアート写真に関する記事の執筆を行っている。1999年にアート写真総合情報サイト『Art Photo Site』を開設。海外市場の動向や新刊写真集の情報を提供している。日本写真芸術学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaname Funakoshi
1
ファインアート写真を撮ることと見ることとコレクションすること。パーソナルワークとは異なり、ファインアート写真は撮影者の問題意識を言語化したテーマ(できればそれは社会的課題に関しているとよい)に沿って、感動を伝えること。そうだよね、作者が感動できないことに読み手が感動できるわけないもんね2023/04/27
ふ
0
プロの批評家にポートフォリオレビューを頂いたけど、その内容を飲み込めず勉強のために購入。結果、私の写真はパーソナルワークであり、それをファインアートのレビューに持ち込んでしまっていたことが理解できた。本の内容としては、撮影側の話や写真家紹介は面白く読めたが、コレクターの話や市場紹介はあまり興味が持てなかった。文章も「読み物として面白い」というよりは辞書のようなテイストなので、自分が特に興味のある分野だけを選んで読むのが良いと思う。2022/01/10
いなり
0
手段が目的化する事を趣味という。方法論の目的化、写真の撮影手法の追求が作家性だと勘違いする事。古典的なプリント技法、和紙など特殊な素材の採用など。欧米のポートフォリオレビューでは、レビューアーとの対話の中で気付きがあれば、作品にフィードバックさせ、ステートメントを書き直し、作品へと展開させる。 写真が現代アートの表現の一部になったことから、自分が何に感動した事を、理由を社会と関連づけて説明する責任が出てきた。言語化できないものはパーソナルワークとなる。2021/05/09