目次
第1章 静物画(セザンヌ―果物をリズミカルに描く;モランディ―静謐な空間を描く ほか)
第2章 人物画(フランチェスカ―横位置で描く;マティス―色で個性を描く ほか)
第3章 動物画(クレー―魚をリズミカルに描く;デューラー―鹿を博物学的に描く ほか)
第4章 風景画(モネ―水のゆらぎを描く;ホックニー―切り取られた風景を描く ほか)
著者等紹介
ナカムラクニオ[ナカムラクニオ]
1971年東京生まれ。荻窪「6次元」店主。日比谷高校在学中から絵画の発表をはじめ、17歳で初個展。現代美術の作家として山形ビエンナーレなどに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
64
15世紀のピエロ・デラ・フランチェスカから現代のタイマンスに至るまで、42人の画家ごとに見開き2頁を使って、その画家になった積りで著者が描いた4~5点の絵が掲載されている。タッチ、モチーフ、テーマなどを模すことを通じて、画家の本質に迫ろうというユニークな取組みである。絵画の素養に乏しい私は、「中心的モチーフの原色を強調する」(ゴーギャン)、「非現実的な色を大胆に使う」(マティス)、「色数を抑えて平面的に描く」(ゴッホ)などの解説で納得している程度で、本書の本当の面白さを味わうレベルには達していないようだ。2020/12/21
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
47
さまざまな画家のオマージュともいうべき作品を描いてみることで、本質的に絵画を理解することに挑戦するという趣旨で、42人の画家の作品を著者が模している。絵画に疎い私には、各画家の作風が分からないが、絵画に詳しい方は楽しめると思う。静物画、人物画、動物画、風景画の各章があり、ゴッホ、ガウディ、ダ・ヴィンチ3人への妄想インタビューが興味深かった。サクラダ・ファミリアは2026年に完成予定なんだ。2021/03/21
kaz
2
自分で描くわけではないので何とも言えないが、形態模写なのかなぁというのが第一印象。あくまで著者の絵画の世界の中にあるようにしか見えない。尤も、著者の絵画の雰囲気自体は嫌いではないが。図書館の内容紹介は『果物をリズミカルに描くセザンヌ、色で個性を描いたマティス…。さまざまな画家の描き方、構図、色などを「形態模写」のように写し、描いた画家の気持ちになってみることで、西洋絵画の本質を考える』。 2021/03/18