出版社内容情報
石は煌めく-「何かに見える」石たち。より美しく、ふしぎなインクルージョンの宝石と鉱物の内部世界を知る第二弾。
インクルージョンとは、成長過程や成長後に宝石や鉱物内部に取り込まれた別種鉱物や液体などの包有物のこと。
本書は世界4大宝石をはじめとする希少な宝石、主要な造岩鉱物に見られるインクルージョンをコレクション的魅力という観点から収集、解説したものです。
宝石鑑別におけるインクルージョンの役割とはどのようなものなのか?
石の成長過程を記録した指紋であり、履歴であるインクルージョンを通じ、宝石・鉱物の多彩な成長様式や結晶美、さらには元素の物語に思いを馳せましょう。
【目次】
内容説明
インクルージョンとは、鉱物や宝石の成長過程や成長後に内部に取り込まれた別種鉱物や液体などの包有物のこと。石の内部に見えるそれらは成長の記録でもあり、全く同じ鉱物や宝石がないのと同様に一つ一つが異なる。そのため、言わば石の履歴または指紋のようなものでもある。本書は、前作『美しいインクルージョンの鉱物図鑑』に引き続き、一般的には傷として純粋な美しさを損なうインクルージョンについて、アートのような美しさやコレクション的魅力といった観点で注目し、肉眼的に見てたのしめる鉱物や宝石を取り上げている。スターおよびキャッツアイ効果などインクルージョンによって価値が加わったもの、珍しい組み合わせのもの、希少な石に見られるインクルージョンなど、77点を掲載している。
目次
1 主要な造岩鉱物のインクルージョン(アクアマリン・イン・クォーツ;アテナース・イン・ルチルクォーツ;アパタイト・イン・クォーツ ほか)
2 主要な宝石のインクルージョン(チューブ入りウォーターオパール;デンドリティック・オパール;スター・ペリドット ほか)
3 その他の宝石・鉱物のインクルージョン(ラズライト・イン・アフガナイト;チューブ入りクンツアイト;チューブ入りコーネルピン ほか)
著者等紹介
門馬綱一[モンマコウイチ]
1980年生まれ。中学生の頃よりホリミネラロジー(旧・鉱物科学研究所)に通い、『楽しい鉱物図鑑』を愛読。2009年に東北大学大学院理学研究科博士課程を修了し博士(理学)となる。2011年より国立科学博物館研究員、2017年より同研究主幹。専門は鉱物学、結晶学。研究に携わった新鉱物に「千葉石」「房総石」などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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