出版社内容情報
美しい姿や動きの秘密、思いもよらないふえ方
他の生物との関係性や、人間社会との関わりまで
人を魅了するクラゲのすべてが分かる、クラゲ図鑑の決定打!
「人をも殺す猛毒をもったオーストラリアウンバチクラゲ」
「巨大な群体をつくって怪しく光るヒカリボヤ」
「普通のクラゲと逆向きにくらすサカサクラゲ」
「クラゲなのに海底に付着したまま生活する十文字クラゲの仲間」
「地を這うように移動するクシヒラムシ」
「初めて見つかった不老不死の生物、ベニクラゲ」
そのほかにもノベール賞をとったクラゲから、化石になっているクラゲまで……
美しい色彩や形、魅惑的な動きで水族館でも人気のクラゲは
姿かたちの多様さだけでなく、奇想天外な生態をもっているのです。
本書では、そんな不思議に満ちたクラゲたちを
美しい写真や最新の知見と共に存分に紹介!
今まで知らなかった、クラゲたちへのめくるめく驚きが待っています!
※本書は2017年6月発行の『世界で一番美しいクラゲの図鑑』の装丁を変更して発刊したものです。
【目次】
内容説明
波打つ傘型の体、不規則に広がる触手。クラゲはうっとりするほど美しく、ぞっとするほど恐ろしい生き物です。クラゲは世界中の海のどんな水深にも生息し、複数の器官を備えた生物としては地球上でもっとも古く、5億年以上前から海にくらしてきました。しかも、多くの場所で大幅に増加していて、こうした大発生は世界の海の水温上昇と毒性の悪化を示す、不吉な指標とされています。この本では、十文字クラゲからブラックシーネットルまで、50種のユニークなクラゲたちを、息を呑むほど美しいカラー写真で紹介します。また最新の科学的知見に基づいて、クラゲの体の構造、歴史、分布、生息海域、生態系における役割について解説します。
目次
第1章 クラゲの解剖学(カツオノエボシ/ブルーボトル;バテイクラゲ/マツノミクラゲ属のクダクラゲ ほか)
第2章 クラゲの生活史(ベニクラゲ;十文字クラゲの仲間 ほか)
第3章 クラゲの分類と進化(ブラックシーネットル;バジンガ ほか)
第4章 クラゲの生態学(イルカンジクラゲの仲間;バレンクラゲ ほか)
第5章 わたしたちとクラゲの関係(エチゼンクラゲ;シーウォルナッツ ほか)
著者等紹介
ガーシュウィン,リサ=アン[ガーシュウィン,リサアン] [Gershwin,Lisa‐ann]
オーストラリアクラゲ刺傷情報室(Australian Marine Stinger Advisory Services)室長。1998年、クラゲの大発生と進化に関する研究でフルブライト奨学金獲得。これまで200種以上の新種を発見、その内容は少なくとも16タイプの非常に危険なクラゲから、新種のイルカまで多岐にわたる
リンズィー,ドゥーグル[リンズィー,ドゥーグル] [Lindsay,Dhugal]
1971年オーストラリア北東部ロックハンプトン生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。農学博士。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の主任研究員として、クラゲ類を代表とするプランクトンの生態学及び分類学を通じた多様性を研究する。Plankton and Benthos Research誌(日本プランクトン学会出版)副編集長、北里大学客員教授・横浜市立大学客員教授、横浜サイエンスフロンティア高等学校科学技術顧問などの他、Scientia Marinaの編集員、World Register of Marine Species WoRMS)の編集者などを務め、国際的に活躍する。俳句にも造詣が深く、『むつごろう』(第7回中新田俳句大賞受賞、芙蓉俳句会)、『出航』などの句集も著す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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