内容説明
「それでも、生きろ!」時は戦国の世。近づく者の命を吸う“殺生石”を生まれながら体に宿す、信濃国志賀城の姫君、咲弥は、周囲の人間に忌み嫌われながら生きてきた。甲斐の武田晴信(のちの信玄)は、その石欲しさに志賀城に戦いを仕掛ける。一方、城から逃げだした咲弥は、道中、山奥で暮らす一吾という少年に出会う。咲弥を石の呪縛から解き放ちたいと望む一吾。しかし、武田軍の影はどこまでも執拗に追ってくる―。動乱の世、運命に抗い、生きる意志を貫く人々を描く新シリーズ開幕!
著者等紹介
神永学[カミナガマナブ]
1974年山梨県生まれ。2003年に自費出版した『赤い隻眼』が話題を呼び、『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』(文芸社・角川書店)と改題し2004年本格デビュー。以後、「八雲」シリーズは、小説だけにとどまらず、コミカライズ、アニメ化、舞台化もされ、人気の裾野をますます広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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散桜
59
神永さん祭りです!!!!笑笑(*^ー^)ノ♪咲弥の思いが伝わってきて、でも、一吾の真っ直ぐな気持ちも伝わってきて、でも、紫苑の忠誠心も伝わってきて、真蔵の愛情も伝わってきて…感情移入しまくりでした。ラストの方は、衝撃的で、泣きたくなりましたが、堪えました!!(授業中なのでww)続くらしいので、次を楽しみにしたいです(*´∀`)2014/02/07
Yuna Ioki☆
34
神永学初の時代小説。どの作品もそうなのだかキャラクターが魅力的。紫苑と無名はどうなるのか、一吾の出自は?と興味がわいてくる。単なる戦国時代物かと思っていたら妖怪物だった。戦国やら侍系の小説は本来苦手なのだが神永学マジックのせいかスラスラ読めた上に続きが気になる…。早く続きが読みたい作品。2013/11/25
そのぼん
30
時代物は密かに苦手だったりするのですが、この作品はすんなり読めました。『殺生石』が体の中に存在している少女を中心に、様々な思惑が交錯しながら物語が進みました。続きがあるようなので、次の巻にも期待したいです。2014/04/24
みか
24
古き良き時代の冒険小説テイスト。目新しさは全くなく、誰が書いたかわからない薄っぺらさ。昭和50年代の少年向けドラマでこんな風なのあったような。しかもシリーズとは。テーマも手垢の付いた殺生石。勘助に関しては不勉強なもので、そんなに怪しい人だったとは知りませんでした。信玄公の扱いに関しては、甲州人から不興を買うことは覚悟の上かな。地元の神を雑に扱ってはなりませぬぞ。ただ本当に軽いのでさくさく読めます。登場人物もさして魅力的でもなく、されど不愉快でもなく。とりあえず、どう決着が付くのか追ってみようかと。2014/09/09
BlueBerry
22
そこそこ面白かったけど続き物なんで何とも言えません。次は多分読むかな。そんな感じです。2013/08/21
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