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出版社内容情報
「不思議で、魅惑的。この本は別世界への入り口だ」 ――ジェーン・グドール(動物行動学者)
「まさに現代の寓話」――英タイムズ紙
ひとり森に入り、シカを友として生きた青年の7年間の記録。
フランスでベストセラーとなり、世界12ヵ国に翻訳権の売れた感動の体験記!
「著者ドロームはいわば「シカになって」森で暮らし、シカと意識の交流をし、読者を感嘆させるような体験を記述している。森の中から見た自然の記述は詩のように美しく、翻訳もすばらしいものだと感じた。」
<解説/高槻成紀 より>
内容説明
ひとり森に入り、鹿を友として生きた青年の7年間の記録。フランスでベストセラーとなり、世界12か国に権利の売れた感動の体験記。
著者等紹介
ドローム,ジョフロワ[ドローム,ジョフロワ] [Delorme,Geoffroy]
自然写真家、作家。19歳の時から7年間、北フランスにあるボールの森でシカと共に暮らし、その体験を本書に記した。現在はその際に得た知識や経験を世界に広める活動をしている。フランス・ノルマンディー地方在住
岡本由香子[オカモトユカコ]
静岡県生まれ。防衛大学校卒業後、航空自衛隊に10年間勤務。児童書からノンフィクションまで幅広い分野の翻訳を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシー
54
★★★★★ 読友さんに頂いた素晴らしい作品。読んだことのないジャンルの本だった。こんなユニークな体験をし、それを文章化した人間はこれまでいなかったのではないかと思う。7年間ひとりで森で暮らし、鹿と信頼関係を築き、まさに鹿となって生きた著者が記した森の話はまさに別世界の体験だったし、人間が行う自然破壊を野生動物の視点から語ったメッセージには胸が締め付けられた。人間と鹿がわかり合い、言葉を交わし、信頼し合うことができるという奇跡を美しい文章で綴った本書は、まさに「現代の寓話」という表現がぴったり。2024/06/26
マリリン
35
ノロジカの姿や感情・眼差し、深い森の中の息吹を感じる風景をとらえた写真の美しさに感嘆する。自然写真家でもある著者が、どのような経緯で森に入りノロジカと暮らしたか、生活の様子と、森を出る決意をした経過が淡々と語られている。厳しい気候の中で生きる能力があるノロジカに対し、森での生活が人間の健康に及ぼす影響。仲間(シカ)に囲まれ人生を終えたい気持ちと、林床を構成する小さな植物を根絶やしにされ、テリトリーを奪われ暮らしに困っている仲間のために行動を起こさねばとう気持ち。後者を選択した著者の今後の活動に注目したい。2024/05/27
Mayumi O
3
当たり前だけど、本当にタイトル通りの暮らしをした方だったのだと驚いている。鹿の営む暮らし、森の動物たちのことなど、暮らしてみないと分からないものを垣間見る(読む)ことが出来て、豊かと言うよりもとても濃厚な読後感でいる。2024/06/10