内容説明
チームの命運を背負う指揮官たちの決断を描いた傑作のノンフィクション。サッカーの監督ほど残酷で、過酷で、素敵な仕事はない。
目次
非情になれなかった男 田坂和昭
かくしてロックは鳴りやまず 木山隆之
「失敗しない男」のたったひとつの失敗 北野誠
寡黙は金 吉田謙
「昇格請負人」の仕事は終わらない 小林伸二
石の上にも25年 石〓信弘
カメノサカの恩返し 片野坂知宏
理にかなっていた采配 下平隆宏
大砲から大樹へ 高木琢也
著者等紹介
ひぐらしひなつ[ヒグラシヒナツ]
大分県中津市出身。サッカーライター。大分トリニータを中心に育成年代からJリーグまで幅広いカテゴリーを取材。サッカー監督の生き様を書いたノンフィクション『監督の異常な愛情』でサッカー本大賞2019読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
92
Jリーグの監督9人のドキュメント。田坂や高木琢也などJリーグで活躍した選手が監督となり、どんなことを考えて指導をしているのか興味深く読み終えた。最も印象的だったのは吉田謙監督の「秋田一体!」。「言葉は、より少ないほうが、伝わる確率は高いと思います」という考えがある。『ゴールを目指すトレーニングをします』とだけ言うと、選手自身が自らの頭で考えながら、ゴールを目指すようになる。新しいシーズンが始まると新しい標語に変わった。「超秋田一体!」。「信念は理屈を絶対に覆します」と言い切る姿がぶれない監督。2024/02/07
ひこうき雲
42
片野坂さんの誠実さが伝わってくる。早く現場復帰してくれないかな。2023/07/29
あや
24
友人にすすめられて読んだ。ジェフサポ的には木山監督のプレーオフでの決断、石﨑監督の14年のプレーオフ決勝の描写が読みどころと言えるけれども、どの監督さんの章も面白かった。ひぐらしさんがあとがきに書いていらっしゃるけれども、人は成功体験を語るより失敗体験を語る方が難しい。このような取材を引き出せるひぐらしさんのお仕事へのそれぞれの監督さんとの信頼関係あってこその本書と思う。2024/06/22
プラス塾長
3
小林伸二さんが栃木SC監督に就任したのをきっかけに、その人となりが気になって読んでみた。 その他にも元栃木SC監督の田坂さんを始め、Jリーグの常連監督達のインタビュー記事がたくさんあり、とても面白く読んだ。2024/05/21
tekewo
2
プロのサッカー監督を取材し、その人物像を浮かび上がらせてくるルポ集。著者は、大分トリニータの番記者の方なので、大分関連の監督が多かったのが、個人的に読み応えがあった。 さらさらと読めました。2023/03/23