目次
1 日本一有名な苔の庭(西芳寺(京都市西京区)
庭園で見かける主な苔ガイド)
2 庭園文化の礎、京都の苔の庭(東福寺(京都市東山区)
大徳寺龍源院(京都市北区) ほか)
3 自然に囲まれた地方の苔の庭(平泉寺白山神社(福井県勝山市)
慈恩禅寺(岐阜県郡上市) ほか)
4 私庭からはじまった苔の庭(貞観園(新潟県柏崎市)
白龍園(京都市左京区) ほか)
著者等紹介
烏賀陽百合[ウガヤユリ]
庭園デザイナー、庭園コーディネーター。同志社大学文学部日本文化史卒業。兵庫県立淡路景観園芸学校、園芸本課程卒業。カナダ・ナイアガラ園芸学校で園芸、デザインを3年間勉強。またイギリスの王立キューガーデンでインターンを経験。これまで30ヵ国を旅し、世界の庭園を見て回る。2017年3月にニューヨークのグランドセントラル駅の構内に石庭を造り、日本庭園のある空間をプロデュースした。東京、大阪、名古屋、広島など全国で庭園講座や、NHK文化センター、毎日新聞旅行などで庭園ツアーを開催。また京都紀行番組などで庭園を紹介する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
114
屋久島で苔の森を見てから、苔の庭園に惹かれるようになって手に取った。著者は庭園デザイナー。留学中にイングリッシュガーデンを訪れ、カナダで学んだ。帰国して西芳寺を訪れて衝撃を受ける。約600年前に夢窓国師が作庭した時には白砂だった庭園が江戸時代に荒廃して苔で覆われ現代の美しさに至る。西芳寺をはじめ、京都の庭園を中心に全国21の苔の庭園を美しい写真と共に載せている。新潟県柏崎市の貞観園が素晴らしい。京都の白龍園も訪れてみたい。著者が子供の頃遊んだ記憶があるアマン京都で終える本書は、ストーリーがある良書でした。2024/07/20
大粒まろん
22
どれも美しい。特に西芳寺は素晴らしい。人工的に作られているはずの庭が、永き年月を経て苔むした事によって、より自然と一体となって調和している。苔LOVE。2024/05/16
ぽてちゅう
16
花の咲く庭は移り変わる季節を鮮やかに感じ、苔の広がる庭は余計な力が抜け、静かに流れる時を感じます。好みは分れるところでしょうけど、私は苔(庭)派。小さい小さい1株の苔が、絨毯のように庭一面に敷き詰められるようになるまでの月日を想うと、気が遠くなりそうです。いくつもの種類の苔が混在している様は、絨毯の織柄のように見え「わーい!」と一声飛びついてハグしたくなるけど、いかん、いかん。苔は繊細な植物なのだ。紅葉の落ち葉との相性も抜群。2021/09/30
ひめありす@灯れ松明の火
14
九山八海2022/12/22
いとう・しんご singoito2
10
読友さんきっかけ。美しい苔のお庭の写真集です。大部分が京都のお寺なので京都好きはさらに愉しめそう。パラパラ眺めたり、じっくり味わったり、色々と満足できる一冊でした。2024/08/17