大英自然史博物館シリーズ 世界を変えた１００の化石

テイラー，ポール・Ｄ．〈Ｔａｙｌｏｒ，Ｐａｕｌ Ｄ．〉/オデア，アーロン【著】〈Ｏ’Ｄｅａ，Ａａｒｏｎ〉/真鍋 真【監修】/的場 知之【訳】

エクスナレッジ（2018/07発売）

• サイズ B5判／ページ数 240p／高さ 24cm
• 商品コード 9784767824970
• NDC分類 457
• Cコード C0040

内容説明

いつ出現し、どう進化したのか。いつ厄災に見舞われ、絶滅に至ったのか。世界屈指の博物館から生命史の節目を語る化石を厳選。地球誕生から現代まで、４６億年の歴史を語る化石１００。

目次

第１章　先カンブリア時代（最古の化石は生物か？；大酸化事変が生んだ生命体　ほか）
第２章　古生代（カンブリア爆発で生まれた「奇妙なエビ」；陸に上がり、生き延びたムシ　ほか）
第３章　中生代（小さいことはいいこと？；爬虫類から哺乳類への道　ほか）
第４章　新生代（化石の由来を示す「癒しの石」；空に進出した哺乳類　ほか）

著者等紹介

テイラー，ポール・Ｄ．［テイラー，ポールＤ．］ ［Ｔａｙｌｏｒ，Ｐａｕｌ　Ｄ．］
大英自然史博物館の地球科学部門に３５年間勤続。１９９０年から２００３年まで無脊椎動物・植物部門の責任者を務めた。主な研究対象は化石種と現生種の外肛動物。進化、古生態学、化石にまつわる民間伝承にも関心をもつ

オデア，アーロン［オデア，アーロン］ ［Ｏ’Ｄｅａ，Ａａｒｏｎ］
パナマにあるスミソニアン熱帯研究所の古生物学者。化石証拠をもとに、進化の原動力の解明や、人間の影響が及ぶ前のカリブ海のサンゴ礁の復元に取り組む

真鍋真［マナベマコト］
国立科学博物館・標本資料センター・センター長。横浜国立大学教育学部卒業、米イェール大学大学院地質学・地球物理学部修士課程修了、英ブリストル大学理学部地質学科ＰｈＤ課程修了。ＰｈＤ。１９９４年から国立科学博物館に勤務（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アキ]

過去の生物は化石により知ることができる。化石の歴史は200年程に過ぎないが、生命の不思議に感嘆するばかり。先カンブリア時代(46億年前〜5億4000万年前)・古生代(5億4000万年前〜2億5000万年前)・中生代(2億5000万年前〜6600万年前)・新生代(6600万年前〜現代)の化石100のうち中生代の爬虫類の時代が興味深い。地球上にこれまで誕生した生物種の99.99%はすでに絶滅している。ヒトも6500種類いる哺乳類の一種。10億年後酸素濃度が低下すれば、やがて化石になる存在なのかもしれません。

2021/04/20

[tom]

どこで知ったのか、今は記憶の彼方。でも、何かの書評かどなたかのコメントで面白そうだと思った本。この本は、イギリスの博物館が収集した化石を、年代順に並べ、その重要性を説明してくれるもの。最初に登場するのは最古の化石、単なる石にしか見えないけれど、シノアバクテリアである可能性が高いというもの。地球は46億年前に誕生。この化石は34億年前のもの。シノアバクテリアは光合成して酸素を作る。ここから生物の歴史が始まる。こんな話が、１００個の化石について語られる。写真もよろしい。パラパラとめくって楽しみました。

2020/12/20

[ベルるるる]

こういう分野に詳しくないから理解の範疇を超えてるけど、パラパラとめくって、カラーで大きな写真を見ているだけでも楽しめた。

2018/09/14

[himehikage]

化石には大して興味がない私にもこれはとても面白かった。大英自然史博物館のベテラン学芸員とスミソニアン熱帯研究所の古生物学者による共著。学校の先生がみんなこんなふうに教えられたら子供の学習意欲も高まるだろうと感じる文章。ちびちび1章ずつ読んで空想に浸りたくなる。で、読み終わった後は、人類もいずれは滅びると思い当たり少し怖くなった。言語を持って知恵を積み重ねることで増殖してきた人類を滅ぼすのは最も小さなあれかな？と今どき思ったり。

2020/11/28

[Toshi]

「世界を何たらした100の・・・」と言ったタイトルの本は数多あり、多くは読んでがっかりなのだが、これは大英自然史博物館監修によるとても良くできた一冊。年代順にエポックメーキングな化石を採り上げ、とても判り易い文章と、全頁カラー写真で、その化石が科学に果たした役割と、その科学自体の進化を語る。

2023/08/13