内容説明
ネオバロックの宮殿から、赤煉瓦の銀行、大工が建てた擬洋風の学校、煉瓦造の産業遺産、近代和風の駅舎、著名な建築家のホテルまで、珠玉の名建築を収録。
目次
迎賓館赤坂離宮
明治生命館
東京駅
自由学園明日館
ニコライ堂
築地本願寺
東京国立博物館本館
表慶館
日本工業倶楽部会館
日本生命日比谷ビル(日生劇場)〔ほか〕
著者等紹介
田中禎彦[タナカサダヒコ]
山梨県教育庁学術文化財課長。博士(工学)。近代建築史/文化財保存。1969年生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学大学院生活空間学専攻修了、同博士課程中退。文化庁文化財調査官、ICCROM(文化財保存修復研究国際センター)プログラムマネージャー等を経て2013年より現職
小野吉彦[オノヨシヒコ]
日本写真家協会(JPS)会員。歴史的建造物をおもに撮影(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きむこ
73
うん十年前、私の初めての職場が淀屋橋で、会社の目の前に現三井住友銀行大阪本店がデーンとあってその内装のスケールに圧倒された。他にもビルが建ち並ぶ中に点在する古い建物がとても魅力的で、以来淀屋橋本町界隈をウロウロしては古い建物をみていた。けれど今の私は出不精だからこういう本が大好き。見ているだけで妄想と夢の世界に入れちゃう。明治から昭和初期のいろんなタイプの建物が載っている。今の建物は機能性やコストに重きを置いているが当時の建物は見た目の綺麗さ重厚さにこだわっていて外装も内装も手抜きなしに丁寧で贅沢だ。2016/02/07
とりあえず…
36
兎にも角にも美しい。眼福です。 まずは写真をざっと見、次は細かい解説などを読みながら見、もう一度写真を中心に見直す。3回見て読んで楽しんでしまいました。同じシリーズの『死ぬまでに見たい洋館の最高傑作』もそれはもう素晴らしい建築ばかりでしたが、こちらも趣の違う建築たちに思う存分入り込みました。2016/02/24
なるみ(旧Narumi)
29
とにかく写真が良かったです。国宝、重要文化財、国登録有形文化財、世界文化遺産である錚々たる建築を見ることができました。眼福❤︎2020/10/30
しゅてふぁん
28
お気に入りは近代和風の駅舎である『門司港駅』と『旧大社駅』。建築物としてというよりは『駅』という建物が好きだからかもしれないけど(笑)おもしろいのは『静岡市庁舎』。スパニッシュの外観に、イスラム風の望楼を掲げたエキゾチックな庁舎が、駿府城のお堀端に面して建っているそうだ。見てみたいのは『旧奈良県物産陳列所』と『圓教寺 摩尼殿』かな。博物館明治村にある建物も紹介されていた。いいな、明治村。行ってみたい。2016/07/04
森の三時
20
明治から戦前までの美しい日本の建築遺産。とても惹かれました。いつか訪れてみたいです。70年、100年前の建築家のこだわり。今これだけのものが作れるだろうか。このほか、古くなり建て替えて消えてしまった名建築もたくさんある。最近もホテルオークラの建て替えのニュースに、海外のオークラファンから惜しむ声が聞こえてきた。守りたい、掲載された全てを100年後の日本人にも遺したいと思いました。2016/01/10