内容説明
写真で見る素顔、自筆の素顔、評論される素顔…教科書では習わなかった文豪たちの横顔に迫る。文豪31名を収録。
目次
樋口一葉の素顔
森鴎外の素顔
夏目漱石の素顔
二葉亭四迷の素顔
与謝野晶子の素顔
正岡子規の素顔
国木田独歩の素顔
島崎藤村の素顔
田山花袋の素顔
石川啄木の素顔〔ほか〕
著者等紹介
高橋敏夫[タカハシトシオ]
文芸評論家・早稲田大学文学部教授。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程修了。近現代日本文学専攻
田村景子[タムラケイコ]
和光大学表現学部専任講師。1980年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程修了。近現代日本文学専攻。学術博士(早大2012年)。アニメ・現代演劇評論も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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TERU’S本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wisteria
16
まえがきにあるように教科書的な写真を避けているだけあって面白いス。芥川の中国服とかギャグか?太宰と言えば憂鬱そうな虫歯ポーズが有名だけど、この本では本人的に大ヒットしたと思われる、どえらいドヤ顔の決めポーズが連発されてるよ!しみじみ感じたのは文豪の周りにいた女達の美しさ。本当に綺麗な人が多い。小林多喜二の姉と妹すごい可愛いし。こうでなくっちゃね。文豪本人の岡本かの子はインパクトあり過ぎて。でもモテたんだよな〜。2016/05/03
冬見
12
目新しい写真が多く新鮮だった。写真という物質としてのポートレイトと、文章という他者・自分による言葉のポートレイトが重なり合い、文士を立体的に浮かび上がらせる。声に出して、それぞれの言葉を噛み締めながら読み進めた。堀辰雄のセクションの結びが、思わず泣いてしまうくらい愛を感じさせるとても素敵な文章だったのでここに引用する。「病んだからこそ輝かせんとあがき、懸命に人を愛し愛された堀辰雄の笑顔へ語りかけてもいいだろうか。あなたは、幸福に生きたのですね、と。」2018/06/21
パピコ
11
文豪たちの写真やエピソードなど。 作品を産むって言うのは本当に身を削ることなんだな。家族も大変だ。2018/05/25
鯖
9
あんまり教科書や資料集に載ってない写真を集めてみましたがコンセプトの文豪の素顔特集。そしたらもしかしたら啄木をほめてる文章が万に一つもあるのかもしれないとめくってみたけども、やっぱり彼は彼でほめるところは文才以外何も載っていなかったのであった。だよね-。小林多喜二の御姉妹が美人すぎた。蟹工船以外の本も読まなきゃなあ…。2017/02/11
スターライト
7
紹介された31人の文豪中、女性は4人のみ(樋口一葉、与謝野晶子、林芙美子、岡本かの子)。小説家だけでなく、詩人・歌人もいる。タイトル通り、それぞれの作家の実人生を作品のもとになったエピソードを織り込みながら紹介。なかなか鮮烈な経歴を持った人々が多いが、人生と格闘しながら創作を続けた様子がよくわかる内容だった。2024/03/11