内容説明
建築はもちろんのこと洞窟、湧水、坂道、暗渠、水路、路面電車、ガード下、屋台、サインまで。身近なものの見方が変わる!江戸・明治・大正・昭和。時代のデザインがわかる!
目次
1章 地形を読み解く(坂の名前は江戸っ子のメッセージ;男坂は一気に上がれない ほか)
2章 まちなみを探る(隅田川の復興橋梁は意匠に注目;親柱に残るアール・デコの香り ほか)
3章 建築探訪のススメ(木の建物を石に変える擬洋風建築;交差点の顔隅丸建築は入口に注目 ほか)
4章 細部のこだわり(屋根は風を切って進む船;軒下の曖昧空間を生かす知恵 ほか)
5章 まちに出よう(事前調査でまち歩きのイメトレを;身体1つで何でも測る)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
16
このシリーズ…だんなと2人でハマっています。一つのテーマをずっと掘り下げていくのだと、飽きちゃったり眠くなったりしちゃうんですが、この本は、そのものずばりではなく、関連ある項目を次のページにつなげていく方式。これが、良いんです。また、イラストが大きくて見やすく、判りやすい。地形、街並み、建築物を紹介した上で「さあ、あなたも街に繰り出して、発見したり、スケッチしたりしよう」という呼びかけ。はい!行っちゃいますよ!今まで見過ごしてきた、古き良き日本を発見しに。図書館から借りてきた、この本、アマゾンで購入予定。2015/01/06
織町
13
“日本人は風呂が好き。入浴は単なる生活習慣ではなく、禊の意味合いも帯びていた。そんな禊の場となる銭湯に、聖なる意匠があしらわれているのも頷ける。”非常に面白かった。男坂、女坂の違い・意味合い、路傍の神仏、お地蔵様がいる場所はあの世の境、縁日・屋台の秘密、庭師の手掛ける富士塚etc…あぁ、面白い。へー!!が止まらん。桃太郎の鬼退治の供の意味、鬼の姿形については、なるほどボタン連打。コラム一枚に情報がみっちり。だから逆に四章の細部のこだわりは細かすぎて読むのが遅々となった。でも面白い。人に教えたくなる一冊。2017/06/10
Nobu A
10
「解剖図鑑」シリーズ4冊目パラパラ読み読了。2013年初版、17年第6刷。他の方も書いているが、正に「ブラタモリ」活字&イラスト版。現存の建築物及び場所もあるが、殆どが建築デザインの細部に焦点を当て歴史的変遷をイラスト比較及び解説。生活圏内で目を凝らしてどれだけお目にかかれるだろうか。そう言う意味で他著とは感興の度合いが異なる。「訪問して実物を見てみたい」と言う体験が伴わないので読了中、読む気が半減。建築デザインに興味があり手に取ったが、寧ろ建築家が好みそう。読了本の中で一番売上冊数が多いようだ。2022/08/07
yooou
7
面白い!!しかもこれシリーズなのね。これは楽しい。絵もすてき。2015/01/31
iku
7
大雑把に持っている知識を、とりあえず確認とか、フィールドワークの入り口的なものとして使うには、とても便利な本。2014/04/08