内容説明
現在までにわかっている全118種類の元素の基本データとともに、それぞれの重要な化合物と用途、そして興味深い発見の歴史を紹介。周期表の配列の仕組みや、私たちの周りにあるすべてのものを構成する原子の構造などについてもわかりやすく説明する。
目次
水素(H)
アルカリ金属:1族(Li、Na、K、Rb、Cs、Fr)
アルカリ土類金属:2族(Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ra)
遷移金属:3族(Sc、Y)
遷移金属:4族(Ti、Zr、Hf)
遷移金属:5族(V、Nb、Ta)
遷移金属:6族(Cr、Mo、W)
遷移金属:7族(Mn、Tc、Re)
遷移金属:8族(Fe、Ru、Os)
遷移金属:9族(Co、Rh、Ir)〔ほか〕
著者等紹介
チャロナー,ジャック[チャロナー,ジャック][Challoner,Jack]
インペリアル・カレッジ・ロンドンで物理学を学び、キングストン大学で教員養成課程を修める。ロンドンの科学博物館に勤務したのち、サイエンスライターとして活躍。30冊の著書があるほか、編集協力者として多くの科学書の出版に携わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
WATA
58
他の元素図鑑とは違い、元素を周期表の左側から「族」ごとに紹介しているのが特徴。ただ、よく似た名前の「世界で一番美しい元素図鑑」と比べると本書はやや見劣りする。まず、各元素の紹介がページをまたいでいたり、ページの途中から始まったりしていて読みにくい。写真も少し小さい。説明文も教科書的な内容で、分かりやすいが世界一楽しいとは言えない。2冊のうちどちらかを選べと言われたら、私はこの図鑑ではなく「世界で一番美しい元素図鑑」を選びます。2014/05/28
ちはや@灯れ松明の火
56
世界で一番大きくて、世界で一番難しい未完成のジグソーパズル。空気や水や土、生物の身体、建造物、電化製品の部品、天然物も人工物も元を辿れば全てが元素。記号は名前とその由来を表して、番号は原子核にある陽子の数を示す。よく似た性質を縦に列ねて、陽子一個分の差異で横同士を繋いで、空白を埋める存在を探してきた。金属加工、錬金術、核融合と人類が永い時を経て培ってきた化学の歴史も、学者たちが捧げてきた人生も、宇宙そのものも内包する、世界で一番楽しくて、世界で一番はてしない、元素周期表という名のミステリーの話をしよう。 2016/06/15
スターライト
8
原子番号1番の水素から118番のウンウンオクチウムまでの各元素を、カラーの写真付きで紹介。冒頭に化学についての基本的な知識や元素の歴史にふれ、その後族ごとに各元素の発見の経緯、利用のされ方が説明されている。化学式は使用されず説明も明快なので、理系に強くない僕でも読物風に読むことができた。クリプトンのところで、スーパーマンの話が出てきて著者の茶目っ気にちょっとびっくり。コラムとして、発見者の伝記みたいな記事もあればよかったかも。2017/06/22
Mimi Ichinohe
3
『世界で一番美しい元素図鑑』という本があって、どっちがどう?と思って読み比べたところ、全然違った。そもそも元素って何?周期表の配列ってどうゆう意味があるの?という元素入門としてはこちらの『世界で一番楽しい元素図鑑』の方がずっとわかり易い。『美しい』は写真集的なので原子番号順だけど、『楽しい』は、アルカリ金属から希ガスまで族順(縦列)に紹介している。説明ではそれぞれの元素の発見由来や名称の意味、活用状況を幅広く説明していて、読んでいてそうだったんだ!という気づきが多くて楽しい。2018/02/08
german-ger
2
☆5つ、キレイで見てるうちに知識もつく2013/04/07