神々と出会う中世の都カトマンドウ―旅・人・建築 ネパールの王宮、寺院、民家を巡って

宮脇 檀/中山 繁信【編】/栗原 宏光【写真】

エクスナレッジ（2012/02発売）

• サイズ A5判／ページ数 241p／高さ 21cm
• 商品コード 9784767812663
• NDC分類 522.5
• Cコード C0026

目次

序　中世を味わう快楽
１　魅惑のネパール―カトマンドウ盆地の風土と歴史と人々
２　カトマンドウ都市の都市性―パドガオンの二つの広場をテーマに
３　縁側のある都市空間―ダルマシャーラという公共休憩所
４　街の中の王宮―マッラ王朝時代のネワールの遺産
５　遍在する聖なる建築―無数の神々と人々が交差する寺院と僧院
６　重層する住宅―カトマンドウ盆地の伝統的な民家と暮らし
７　ネパール建築の構造とディテール―伝統建築を支えるインターロッキング・システム
８　現代住宅と暮らし―未完の住居と生活スタイル

著者等紹介

宮脇檀［ミヤワキマユミ］
１９５９年東京藝術大学美術学部建築学科卒業。１９６１年東京大学大学院修士課程修了。１９６４年（有）宮脇檀建築研究室を設立。その後、法政大学、東京大学、共立女子大学等の非常勤講師。日本建築家協会理事、東京建築士学会評議員、日本建築学会委員を歴任。１９９１年日本大学生産工学部建築工学科教授。１９９８年１０月没

中山繁信［ナカヤマシゲノブ］
１９４２年法政大学大学院工学研究科建設工学修士課程修了。宮脇檀建築研究室、工学院大学伊藤ていじ研究室を経て、工学院大学建築学科教授（２０００～２０１０年）。現在、（有）ＴＥＳＳ計画研究所主宰、工学院大学建築学部、および日本大学生産工学部建築学科非常勤講師

栗原宏光［クリハラヒロミツ］
１９６６年千葉大学工学部写真学科卒業。写真家小山孝に師事。１９６９年同氏とアトリエＱ設立、１９７３年栗原写真事務所を設立し、現在に至る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Toshi]

タイトルからは内容を察しづらいが、ネパールの寺院、王宮から住宅まで、8人の建築の専門家が、8者8様のアングルから、歴史的・文化的背景も含め語る建物ガイドブックである。王宮には広場や公共の休憩所が設けられ、それらは今日も日々穀物を干したり、朝市を開いたりするのに使われている。コミュニティに開かれた王宮だったのだ。この本の出版は2012年なので2015年のネパール大地震の前。その後再建された建物もあるのだろうが、これらの素晴らしい建築群はどうなっているのだろうか。

2025/03/06

[あきこ]

カトマンドゥっていい所だな。暖かな人間らしい佇まいを感じた。ネパールはカーストや貧困など日本人には理解できない重い苦しみがあるにちがいない。しかし、人々の暮らし、家は住むため、生きるために心地よくしつらえてあるところが羨ましい。住居と仕事、信仰と町のつくり、歴史と近代化、全てが入り混じって調和している様子が、建築という視点から説明されていて興味深く読んだ。是非行ってみたい。空気感を感じてみたい。

2012/04/03

[ロビー]

この本は持っていきたかった。。。建築家の視点で見たネパール本ではあるが、学術というよりは雑記的。その分、ネパールの歴史、宗教、国民性、生活など全般的にアウトラインを知ることが出来るので良い。（何故かネパールの歴史についての入門的な良書があまりない）また、全ページカラーで、町並みの雰囲気も良く出ているし、それでいて1800円という価格は破格に安いように思えます。ネパール旅行に是非持って行って欲しい。

2012/06/05

[sunnie]

年末にネパール旅行を計画したので、ちょっとした勉強のために読みました。写真や挿絵がたくさんありとても読みやすく、今から楽しみ*

2013/07/29

[もっちりもちべぇ]

ネパール関係の書籍を探しているときに写真に惹かれて手にとりました。建築関係の先生方が書いた本です。家や街などの居住空間は宗教やその国の歴史が複雑に絡み合ってできているものなのですね。同じ風景でも専門家の視線からみるとこんなにも印象が変わるのか、と感じました。

2013/01/19