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17人のわたし―ある多重人格女性の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 494p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784767806761
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

児童虐待、性的暴行、カルト的儀式、自傷願望…精神科医のセラピーにより、凄惨な体験とその痛みを引き受けていた17人格の存在が明らかに。10余年にわたり人格の統合作業を続け、一人の完全な人間として再出発するまでの衝撃の記録。

目次

第1部 生きながらえて(出だしのつまずき;ジェットコースター;失われる時間 ほか)
第2部 カレンの中の人格たち(クレアからの手紙;自己紹介;クリスマス・プレゼント ほか)
第3部 統合(ホールドンの提案;クレア;サンディとマイルズ ほか)

著者等紹介

ベア,リチャード[ベア,リチャード][Baer,Richard]
1952年生まれ。イリノイ、インディアナ、ケンタッキー、オハイオ各州のメディケアの医療部長を務める。14年間にわたって精神科の臨床治療に携わり、イリノイ州精神科学会会長を務めたこともある

浅尾敦則[アサオアツノリ]
1956年広島生まれ。国際基督教大学教養学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆっこ09

6
虐待の描写は耐えきれなくて少し飛ばしました。これが同じ人間が受けた事実なんだと信じられません。2016/05/28

p-こ

6
解離性同一性障害。馴染みがまるでない人(自分含め)にとってはフィクションのようなものにしか感じられなかった。しかし知っておかなくてはならない。そこには尋常ならざる苦痛があることを。救けを求める声があることを。それはフィクションではないのだから。ベア先生とカレンの願いだ。この本を読んでこの症例について新しく知ることが多かった。交代人格同士の間の彼らなりの方法のやり取りとか。それによって贈られた「17人からのクリスマスプレゼント」には感動した。クレアの最後の手紙には胸を打たれた。「おはなしをかいてください」。2012/02/20

ちいめがね

5
こんなにも何回にも何日にも分けて読んだ本は久々。現実であった話だと上手く感じれないまま読み進めて、それは私が平和な環境で生きているからなのだろうと気付かされた。語弊を恐れず言えば「面白い」。人間という生物が。生まれた人格からまた人格が生まれるということも、日本ではなかなかないであろう濃い診察も興味深い。日本では多重人格患者は多くないであろうが、出来るなら、症例がいくつも挙がるようにはならないでほしい。淋しすぎるから。他者の、存在を、命を、感情を、大切にしてほしいし、自分も大切にしていきたい。2011/07/23

kisametan

4
やっと読み終わりました。途中散々腐しましたが、読みきった後の感想はまた違ったものでした。カレンは確かに解離性同一性障害だったのであり、リチャード先生とめぐり合うことで統合のキッカケを掴みました。その記憶の真偽や人格の現れ方に疑問はたくさんありますが、彼女が非常に苦しんで生まれ変わった事実は真実だと思います。ただ、すべての解離性障害患者が同じではないし、特に日本人の場合は少し違うような気がします。日本でこのような濃厚な治療はまず望めませんしね。未だ治療法が確立されてるとは言えない疾患だと思い知りました。2011/07/06

skr-shower

3
虐待された子は(特に性的虐待)、別人格を作って逃避すると言うけれど17人とは・・・統合を手助けする人がいたことは救いだが、彼の生活もまた浸食される。ラストは明るい方向へ向いているが、ノンフィクションと思いたくない。2017/08/12

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