出版社内容情報
生成文法の過去・現在・未来
" 本書は1950年代半ば Chomsky により提唱された生成文法理論を中心として、Chomsky 理論 (統語論) の展開および Chomsky 理論から分岐して展開している多様な文法理論、さらに形態論・レキシコン研究、言語獲得研究、言語運用研究も対象に含め、第I部では162項170点の文献を解説し、第II部では当該分野の文献2991点を収録し、主要な文献にキーワード、書評などの情報を付す。
著者紹介
原口庄輔 (はらぐち しょうすけ) 1943年全羅南道霊厳郡生まれ。筑波大学教授を経て、現在明海大学外国語学部教授。マサチューセッツ工科大学博士課程修了 (Ph.D. 取得)。著書 : The Tone Pattern of Japanese: An Autosegmental Theory of Tonology (開拓社 1977)、A Theory of Stress and Accent (Foris, 1991)、『プラス思考のすすめ』 (善文社 1993) など。(『ことばの仕組みを探る』から)
今西典子 (いまにし のりこ) 1951年富山県生まれ。1977年東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専門課程 (博士課程) 単位取得退学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。主要業績 : ""Remarks on Trace Theory""、『英文学研究』 53巻英文号 (1977)、『照応と削除』 (共著) (大修館書店 1990 市河賞受賞)、 「英語の照応表現にみられる特徴と言語習得過程」 (馬場彰他編 『長谷川欣佑教授還暦記念論文集』 (研究社 1995) 所収)、「言語獲得と普遍文法」 (『言語の科学10: 言語の獲得と喪失』 第２章, (岩波書店 1999) 所収) など。(『文１』から)
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目次
第１部 文献解題
1 構造主義言語学から生成文法理論へ
2 生成文法理論
2.1 Chomsky 理論
2.1.1 Chomsky 理論の概要 (文献2-5)
2.1.2 Chomsky 理論の展開
2.1.2.1 初期の理論 (文献6-9)
2.1.2.2 標準理論 (Standard Theory: ST) (文献10-20)
2.1.2.3 拡大標準理論 (Extended Standard Theory: EST) (文献21-31)
2.1.2.4 修正拡大標準理論 (Revised Extended Standard Theory: REST) (文献32-45)
2.1.2.5 原理とパラメータのアプローチ (Principles & Parameters Approach: P&P)
2.1.2.5.1 統率束縛理論 (Government and Binding Theory: GB) (文献46-84)
2.1.2.5.2 ミニマリスト・プログラム (Minimalist Program: MP) (文献85-100)
2.1.3 Chomsky 理論の展望
2.1.3.1 ミニマリスト・プログラム研究の最前線
2.1.3.2 原理とパラメータのアプローチの展望
2.2 生成文法理論の多様化
2.2.1 多様な理論の比較 (文献101-104)
2.2.2 関係文法 (Relational Grammar: RG)
2.2.2.1 関係文法の概要
2.2.2.2 関係文法の展開 (文献105-108)
2.2.2.3 関係文法の展望
2.2.3 語彙機能文法(Lexical-Functional Grammar: LFG)
2.2.3.1 語彙機能文法の概要
2.2.3.2 語彙機能文法.5.3 機能主義文法の展望
3 形態論・レキシコン研究
3.1 形態論・レキシコン研究の概要
3.2 形態論・レキシコン研究の展開 (文献126-135)
3 形態論・レキシコン研究の展望
4 言語獲得研究
4.1 言語獲得研究の概要
4.2 言語獲得研究の展開 (文献136-150)
4.3 言語獲得研究の展望
5 言語運用研究
5.1 言語運用研究の概要
5.2 言語運用研究の展開 (文献151-162)
5.3 言語運用研究の展望
第２部 文献目録
文献目録について
定期刊行物および略形
内容説明
本書は、１９５０年代以降の新しい文法理論―構造主義言語学、Ｃｈｏｍｓｋｙを中心とする生成文法理論、Ｃｈｏｍｓｋｙ理論から分岐・展開した多様な文法理論を背景として現在に至るまで４０数年にわたる間になされた英語を中心とする言語研究に焦点をあて、高く評価される研究を精選して、第１部「文献解題」、第２部「文献目録」として提示した。
目次
第１部 文献解題（構造主義言語学から生成文法理論へ；生成文法理論；形態論・レキシコン研究；言語獲得研究）
第２部 文献目録
