内容説明
本書は、ドイツ大学における学問の自由と大学自治の形成、展開の過程を歴史的に考察したものである。一七世紀末に発足したハレ大学から、20世紀前半のナチス大学の成立に至るまでの過程を対象とする。
目次
第1章 啓蒙絶対主義体制における学問の自由、教授の自由
第2章 啓蒙絶対主義における哲学する自由、教授の自由の展開
第3章 ドイツ理想主義における学問の理念と学問の自由
第4章 フランクフルト国民議会における学問の自由条項の成立
第5章 ワイマール憲法における学問の自由権論
第6章 ワイマール共和国における大学の政治化と学問の自由の危機
第7章 第三帝国における学問の自由、大学自治の崩壊