内容説明
明治4年、全国に廃藩置県が施行された。だが、琉球だけは島津氏支配下の「琉球」の立場と、明・清などに対する独立国「琉球国」の顔を持っていた為、明治政府にとってその処遇は外交問題をはらむ難問だった。一方、琉球は旧体制を守り、中国との関係を断つ事に強い抵抗を示す。やがて、宮古島民が台湾で殺害された事件をもって、明治政府は台湾へ出兵を強行したが―。
明治4年、全国に廃藩置県が施行された。だが、琉球だけは島津氏支配下の「琉球」の立場と、明・清などに対する独立国「琉球国」の顔を持っていた為、明治政府にとってその処遇は外交問題をはらむ難問だった。一方、琉球は旧体制を守り、中国との関係を断つ事に強い抵抗を示す。やがて、宮古島民が台湾で殺害された事件をもって、明治政府は台湾へ出兵を強行したが―。