内容説明
シカゴのアパートの一室で、日系二世の少女が殺された。その死体の右手の中指は刃物で切断され、しかもその指ははめられていた指輪とともに消え失せていた。―同じ頃東京湾で、警視庁捜査一課・碕崎警部補の情報屋・溝口が溺死体となって発見された。その死に疑問を感じ、溝口の死の直前の行動を洗った碕崎は、事件の発端に指輪の存在を嗅ぎつける。―二つの事件を結びつける指輪とは？シカゴ市警の刑事たちは犯人の手掛かりを追って来日するが、碕崎らと合同捜査を行なううち、思いがけない事実に直面した…。書下ろし長篇サスペンス・ミステリー。
