内容説明
320年あまり続く不変不滅の「先用後利」は、いかに生まれ、いかに「富の山」を築いたか。仕事スタイルを一新する「完全な商人」の物語。
目次
プロローグ 300年伝えられる「富の山の人」の教え―富の山をつくる「商売の本質」
第1章 富の山の人は「富のため」に犠牲を払わない―富の山をつくる「生き方」
第2章 富の山の人は「自分のため」に自分を律する―富の山をつくる「仕事学」
第3章 富の山の人は「種銭を作る」ことから始める―富の山をつくる「お金の哲学」
第4章 富の山の人は「当たり前」を「当たり前」に行う―富の山をつくる「成功の条件」
第5章 富の山の人は「自国のため」にできることを考える―富の山をつくる「考え方」
著者等紹介
森田裕一[モリタユウイチ]
320年続く「富山商人の教え」伝道師。森田の置き薬2代目。東京生まれ。富山生まれの父・森田重雄が昭和29年に上京・修行後、独立して置き薬屋を創業。医薬品登録販売者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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富山×台湾の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
34
まさに営業の基本とは、こうあるのが理想的だと思う内容。先用後利というシンプルな仕組みを支える部分が凄い。リスクマネジメントに始まり、相手を訪問するあめの心遣い。常に、先を読んで、情報を集めて提供する。そのためには、いくつになっても学び続ける。扱うものがクスリだけに、その意味合いは大きなものがある。儲けるという言葉を、絶対に使わないという哲学が素晴らしい。あくまで、結果としての儲けなのだ。2020/10/27
黒木 素弓
12
320年あまり続いた富山の薬売りの、ビジネスの秘訣とは何か?何度も災害に見舞われ、厳しい自然の中で培った富山県の人々の質素で逞しい県民性。読んでいると商人として当たり前のことばかりなのですが、それがなかなかできません。これからの商売のあり方に大いに参考になり、襟を正されたような思いがしました。2013/06/25
おおたん
11
富山の置き薬売りの話。知らないことが多く、大変、勉強になりました。富山商人の話はもちろん、富山出身者の話もあり、テクニカル的なことではなく、メンタルや仕事に臨む姿勢などを知ることができます。江戸時代から始まり、今まで継続して成り立っていることを考えれば、今のビジネスに活かせるエッセンスはあると思います。そんなことが知れる本です。ビジネスパーソンなら、読んでおいても損はないと思います。福運は勉強より来るという言葉を信じて、これからも勉強を続けていきたいですね。律する。これに尽きる話でした。2021/02/15
りんりん
6
時代劇でおなじみの富山の薬売り。奥が深かった。仕事における、やりがい、マナー、心得、どれをとっても今に活きるもの。儲けるではなく、よい薬、お客さんに喜んでもらえることを常に心がけているからこそ300年以上続いた。突出したスターではなく、みんなで育て、みんなで働き、みんなで続けるというのが、やはり仕事の基本かな。マーケティング、接客、リスクマネージメント、仕事の楽しみ、利益の還元、学ぶことは多い。2014/03/01
河合晋輔
4
富山の薬売りが伝えた商売のコツ。妻が富山県出身です。この本のおかげで夫婦喧嘩が減りそうなので有り難い。私が浪費家の石川県人なので、余計苛立たせてしまっていたのだろう。 良い本に巡り合えました。2016/03/28
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