内容説明
メンコに２Ｂ、駄菓子に貸本マンガ。巨人、大鵬、ゴジラに月光仮面。ボクらは貧しかったが、心だけは豊かだった…。あの頃に語られた奇妙なウワサや変なジンクスを、ここに大検証！！あなたの記憶の謎が今、解き明かされる！！元祖都市伝説・並木伸一郎が贈る、懐かしの「昭和」にまつわる“怪情報”オンパレード。
目次
第１章 生活の中の都市伝説（夜口笛をふくと来るモノ；下駄の鼻緒が切れる時 ほか）
第２章 遊びの中の都市伝説（ホッピングで脱腸、フラフープで腸捻転！？；「チクロ」を食べると死ぬ！？ ほか）
第３章 ヒーローとヒロインの都市伝説（美空ひばりエレジー；石原裕次郎とオカルティックな数字１０ ほか）
第４章 “あの事件”の都市伝説（彷徨う“二・二六事件”の亡霊；謎多き下山事件と現場に立つ黒い影 ほか）
著者等紹介
並木伸一郎［ナミキシンイチロウ］
１９４７年東京生まれ。早稲田大学卒業、電電公社（現・ＮＴＴ）勤務ののち、独立。ＵＦＯ、ＵＭＡを含む超常現象、奇現象の研究に専念する。現在、米国ＭＵＦＯＮ日本代表、未知領域調査解析機構（ＣＴＭ）代表、国際隠棲動物学会日本通信員、国際フォーティアン協会日本通信員、日本宇宙現象研究会会長、日本フォーティアン協会会長を兼務（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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yamakujira
6
井の頭公園でボートに乗ると別れる、という東京では有名な都市伝説について、弁財天の嫉妬説を紹介した上で、そもそも噂の発信源となる女子高生は１年に平均すると４人と別れるのだから、ボートに乗っても乗らなくても別れるものだと、どうでもいいことを真剣に考察するのがおもしろい。でも、読み応えのある都市伝説はわずかで、貸本屋のおやじが火星人だとか作者の個人的な思い出話が多い。さらには、下駄の鼻緒とか新宿騒乱とかは都市伝説ですらないだろう。勢いで書き散らかした感じだけれど、昭和の世相がなんとなく伝わる。 （★★☆☆☆）2017/12/24
猫丸
5
と学会によって完膚なきまでに叩き潰された感のある並木先生の本である。オカルト界隈に生息しつつ半世紀。この人には何かあるんでは、との思いで需めた。良い本ですよ、昭和を生きた人間のエッセイとして。都市伝説なんかどうでもいい。あの頃子供だった人々の実感を伝えて余りある文章。自身の小学生時代を想い出す。2Bと称される上級生がいたと記憶する。いま思えばアフリカ系アメリカ人あるいはハーフだったのかな。1時間目が始まる前、校庭を走り回っていた仲間の一人。全幅の信頼を寄せていた2B。あれは「黒い」ことの換喩であったか。2025/06/23
硯浦由咲
2
著者は１９４７年生まれと、かなり年上の方だったんですね。口裂け女やクリネックスのＣＭの小鬼くんの噂や人面魚など、期待していたのはなかったですが、都市伝説から昭和という時代を辿ることができて面白かったです。有名で、よく名前を聞くけど詳しくは知らなかった事件のことも知ることができて良かった。2015/01/20
SPICE
2
タイトル通り、昭和の都市伝説です。目新しいネタは特に無く、ノスタルジックな話題で特に深く追及せず、大事件も取り入れてあるが、都市伝説では一般的な話ばかりでした。この著者は何度か読んだ事はあるが、深く追及しないのかな？都市伝説入門書の様な本です。2014/08/10
