内容説明
創業二九年目にして初の最終赤字となったマクドナルド、発売三〇年目にして縁起物商品となったKitKat。きわめて大きな差である。なぜこうしたことが生起するのか、本書はブランドの表層から深層へ迫ったものである。プロローグとエピローグで総論を、ケーススタディでポイントを絞り込み各論を述べた。
目次
プロローグ ブランドとは何か
1 ヴィトンなら、たぶんうまくいく
2 腐った空気の研究 雪印
3 キューピーマヨネーズは必要か?
4 口コミ高級酒 久保田
5 アシモはF1の夢を見る ホンダ
6 PBというナショナルブランド イオン
7 排出のアイコン サントリー
8 広告費ゼロのブランド力 吉田カバン
エピローグ ブランドの強弱は何で決まるか
著者等紹介
水喜習平[ミズキシュウヘイ]
マーケティング評論家。人の心の働きから「時代の気分」を追究している。1950年生まれ。家電業界の日刊紙「電波新聞」にて電気機械面を担当。75年から10年間はマーケティング専門出版社「宣伝会議」に勤務。月刊宣伝会議でローカル・アドガイドを企画担当し、日本各地のメディア・広告関連会社を廻る。グラフィックとインダストリアルを統合した視点からムック本「デザイニング」を企画プロデュース。「デザイニング」という言葉を使用した嚆矢となる。85年より評論活動に入る
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