内容説明
“上巻”では「基礎理論」が中心であったのに対し、“下巻”は主に「応用」が扱われている。線形計画法の実際的な応用例から数学的に高度な展開、さらに現実的にも重要な問題群に固有の構造を有効に利用する技法に至る幅広いものである。しかも、個々のトピックスについては基本的な考え方を平易に理解しやすい形で提示したうえで、計算機上でのシンプレックス法の実現に関わる技術的側面も含めて突っ込んた議論が展開されている。
目次
いろいろな応用(稀少資源の効率的な配分;生産および在庫計画;板取り問題;1次関数によるデータの近似;行列ゲーム;連立1次不等式;幾何学との関係;多面体のすべての頂点を求めること)
ネットワークフロー問題(ネットワークシンプレックス法;ネットワークシンプレックス法の応用;上界のある輸送問題;ネットワークを通る最大流;主‐双対法)
高度な技法(基底の三角分解の更新;一般化有界変数法;Dantzig‐Wolfeの分解原理)