美術館・博物館の事件簿

個数:
電子版価格
¥2,640
  • 電子版あり

美術館・博物館の事件簿

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月04日 15時42分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766429992
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0032

出版社内容情報

日本の3つの「ダリ展」、大英博物館の収蔵品、琉球王家の遺骨、表現の不自由展、重要文化財准胝観音立像・・・。
アートの世界の内幕と真実とは?
16の法廷ドラマと15のコラムから美術館・博物館の舞台裏を明らかにする。

日本では、美術館と博物館は別物とされているが、英語ではどちらも「ミュージアム」で、実は両者の間に違いはない。強いて区別すれば、美術品を多く収蔵・展示しているのが美術館、それ以外の歴史資料、自然資料等を収蔵・展示する施設が博物館ということになるが、東京、京都、奈良の国立博物館は美術品・工芸品を中心に扱っているし、古文書や化石などを集めている美術館もある。

本書は、日本と世界の美術館・博物館がその活動や収蔵品、借入品等に関連して巻き込まれた様々な裁判や事件を紹介している。外見は取り澄ましてみえるこれらの施設の舞台裏では何が起きているのか? どんな問題を抱えどう対処しているのだろうか?

【登場する主なミュージアム】
● サルバドール・ダリ劇場美術館、● シカゴ美術館、● スミソニアン国立自然史博物館、● ソロモン・グッゲンハイム美術館、● 大英博物館、● デトロイト美術館、● ニューヨーク近代美術館、● バークシャー美術館、● ハンタリアン美術館、● ピナコテーク・デア・モデルネ、● ペギー・グッゲンハイム美術館、● ポンピドゥーセンター国立近代美術館、● マンチェスター博物館、● ミュージアム・オブ・アーバン・アンド・コンテンポラリー・アート(MUCA)、● レオポルド美術館、● ロンドン自然史博物館、● ワシントン・ナショナル・ギャラリー、● 熱海山口美術館、● 岩手県立美術館、● 京都大学総合博物館、● 高知県立美術館、● 国立アイヌ民族博物館、● 大丸ミュージアム、● チームラボプラネッツ、● 富山県立近代美術館、● 名古屋市美術館、● 奈良国立博物館、● 横須賀美術館

内容説明

16の法廷ドラマと15のコラムから見たアートの世界の内幕と真実とは?!舞台裏では何が起きているのか?日本の3つの「ダリ展」、大英博物館の収蔵品、琉球王家の遺骨、表現の不自由展、重要文化財准胝観音立像…。何が問題になったのか。

目次

1 美術館・博物館の舞台裏(展覧会のため貸出し中に損壊した現代美術家フランク・ステラの作品;展覧会のために借り受けた名画の返却を禁じられた美術館 ほか)
2 美術館・博物館が直面する倫理的要請とのジレンマ(ユダヤ人銀行家が所蔵していた5枚のピカソ絵画の行方;大英博物館の収蔵品はホロコースト被害者の遺族に返却できるのか? ほか)
3 美術館・博物館の現代的課題(博物館が処分を決めたアメリカの人気画家ノーマン・ロックウェルの傑作;美術館がアーティストから購入した作品を公開しないのは表現の自由の侵害か ほか)
4 文化財の購入、変更、処分の規制(イタリアで重要文化財に指定されたヴァン・ゴッホ作品「庭師」の買主は?;奈良の新薬師寺が所蔵する重要文化財、准胝観音立像の売却 ほか)

著者等紹介

島田真琴[シマダマコト]
弁護士(一橋綜合法律事務所パートナー)。1979年慶應義塾大学法学部卒業。1981年弁護士登録。1986年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了(Master of Law)。ノートンローズ法律事務所、長島大野法律事務所勤務、慶應義塾大学教授等を経て、2022年より現職。2005年から2007年まで新司法試験考査委員。2015年から2016年ロンドンシティ大学ロースクール客員研究員、2018年より同大学名誉客員教授。英国仲裁人協会上級仲裁人(FCIArb)。2022年よりアート仲裁裁判所(CAfA)登録仲裁人。専門:国際商取引一般、国際訴訟及び国際仲裁、アート法、イギリス法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

108
著者は弁護士。美術品を巡る古今東西の裁判事例16件が具体的に紹介され、その顛末を考察するとても興味深い一冊。貸与中作品の損傷だけでなく、作品を展示する権限における所有者(博物館)・著作権者・寄贈者の関係、ディアクセッションの権限、作品の返還請求(ナチス略奪品)など、こんなに色んな係争があるのかと驚かされる。当事者間の和解による解決が多いように思えるのは、法律的な解釈には限界があるということかもしれない。確かに、大英博物館など、正に盗品・略奪品の宝庫であり、現代の法治規範を逸脱している存在と言えるのだから。2025/02/01

多喜夢

6
今、DIC川村記念美術館の閉館が話題となっているが、世界中の美術館・博物館の裏側を裁判事例をもとに紹介した本。興味深く読了。新宿のSOMPO美術館のゴッホの「ひまわり」も、つい最近、引き渡し請求の裁判を抱えていたとのこと。驚きました。2025/03/16

ganesha

6
国際商取引やアート法が専門の弁護士による、美術館博物館が関わった裁判や事件についての一冊。多くの美術家を支援したペギー・グッゲンハイムやメンデルスゾーン=バルトルディのコレクション、富山県近美と瀧口修造、寺社の宝物と博物館など興味深く読了。2025/01/21

てくてく

5
著者の別の本『アート・ロー入門』と比べると、「事件簿」ということで、過去のアートやミュージアムに関する事件・争点・判決+その作品やアーティストに関する挿話がコンパクトにまとめられていて、とても楽しかった。最後のコラムが「平城宮跡」で、そちらの話も面白かった。2025/05/23

Abercrombie

4
作品の貸し借りトラブルから、所有権・著作権争い、収奪品の返還、展示・公開の制限、購入・変更・処分の規制まで、国内外の美術館・博物館が巻き込まれた16の裁判事例。知らなかったとても興味深い世界。コラムの活字がもう少し大きかったらなぁ。2025/04/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22354423
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品